カテゴリー別アーカイブ コラム
共感覚 — 目で聞く人。耳で見る人。
これは【4135】文字に色がついて見えます の追加説明です。先に【4135】をお読みください。 1 人は字を見て他の字に読み間違えることはある。音を聞いて他の音に聞き違えることはある。だが字を音に間違えると … 続きを読む
事実確認なき批判は中傷、事実確認なき怒りは不正
私はこの文章を2018年5月23日の夜に書いている。まず明確にしておく。私はこれから述べる20歳男性を虚言者だと言っているのではない。その可能性があると言っているのでもない。ただ、現時点で事実はわからないと言っているので … 続きを読む
連合弛緩
これはメモである。 1 連合弛緩は統合失調症にきわめて特徴的な症状で、古くはブロイラーが統合失調症の基本障害であると位置づけている。 だが連合弛緩は実に説明のしにくい症状である。 精神科ポケット辞典(弘文堂)には次のよう … 続きを読む
幻聴か独語か
これはメモである。 1 【3535】無意識の独り言を幻聴だと勘違いしていた の質問者は次のように述べている。 息を止めてみたところ幻聴が収まり、口を閉じて、鼻で呼吸することにより幻聴はなくなる … 続きを読む
ねじまき鳥クロニクル
ふと思い立って、村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の英訳本を読んでみた。 The Wind-Up Bird Chronicle translated by Jay Rubin Vintage Books 2003 1 原 … 続きを読む
教祖の精神鑑定
「私は神だ」という発言は、時として「狂」の象徴とされる。しかし他方、「私は神だ」という発言に周囲の人が納得し、教祖誕生となってしまうことがある。では「狂」と「教祖」を峻別するものは何か。【3416】すべての神秘的体験は精 … 続きを読む
20年の回顧
「Dr林のこころと脳の相談室」を開設したのは1997年4月16日である。今は2017年だから、20年が経過したことになる。20年というのは振り返ってみてもいい長さの期間だと思うので、思いつくままに回顧してみることにした。 … 続きを読む
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
ふと思い立って、村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の英訳本を読んでみた。 Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage Haruki Mu … 続きを読む
ダンス・ダンス・ダンス
ふと思い立って、村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』の英訳本を読んでみた。 Dance Dance Dance Haruki Murakami translated by Alfred Birnbaum Vintage e … 続きを読む
うつの8割に薬は無意味
1 うつの8割に薬は無意味 井原裕著 朝日新書 2015 「うつ」についての、これはある意味での名著である。 いま初めてこのページを開いた方には、いますぐページを閉じて、この本を購入してお読みになることをお勧めする。 な … 続きを読む