【2754】躁うつ病だと告げられ当惑しています

Q: 40代女性です。10年近く通院している病院で半年ほど前に病名を聞いたところ「躁うつ病」と言われたものです。

初めて精神科医にかかったのは24の時、婚約解消がきっかけでした。抑うつ状態という診断でした。通院を続けるうちに薬が増え、薬を飲んでも眠れないことからアルコールを摂るようになりそれが加速し、アルコール専門の病院へ転院を勧められました。転院先はACについての本を読んできて何を感じたか話すと言う診療で薬は眠前のハルシオンのみでした。少し遠かったこともあり、通院は2回で止めてしまいました。その後は何とか薬なしで乗り越えられました。

途中の記憶が曖昧なのですが、たぶん5年ほどして仕事のストレスで辛くなり会社の後輩が通院している病院に通うようになりました。そこでも抑うつ状態と言われ、自費でのカウンセリングも半年ほど受けました。主治医が転勤でいなくなったのと同時くらいに産業医から休職を言い渡され、会社から紹介された病院に転院しました。そこでは慢性疲労症候群との診断でした。大きな病院だったので復職と同時に地元の心療内科に転院しました。33くらいの時に婚約破談(職場恋愛)があり、休職して休職期間満了後に退社しま
した。
それ以来、地元の心療内科に通いながら1年働いて2か月空いて働いて・・・を繰り返していました。ここ2年ほどは働いていません。

メンタルが弱いと言うか、気に病むことがあると眠れなくなるのは10代の頃からでした。そういう時は深夜でも湯船にお湯をはってゆっくりつかると眠れました。そうすることで自分の気分がリセットされることを自覚していた気がします。
思い返せば高校生の頃、ちょっと変わった学校で馴染めなくて授業中息が苦しくなって医務室で休んだり、遅刻&早退したり(学校にいるのは20分くらい)で問題視され、大きな病院の神経内科を受診しました。その時の先生に「嫌なところにいれば気分が悪くなるのは当たり前」と言われ、自分の苦しさはわかってもらえないんだと半ば意地になって、それ以上どこかの病院を受診することはありませんでした。

うつ病=心の風邪、悪い思考パターンを変えることでよくなると思っていたのですが一向に良くなる(薬が減らせる)気配がなく病名を聞くきっかけになりました。
躁うつ病は思考パターンが染みついていると言うか、もう変えられない・治せないものなのでしょうか。年末に調子が良いので減薬したら、自分でも怖いくらい動揺したり体のこわばりや震えがありました。一生薬を飲み続けて状態をコントロールしなければいけないのでしょうか。

 
林:
うつ病=心の風邪、悪い思考パターンを変えることでよくなると思っていたのですが

それはうつ病についての重大な誤解です。それはうつ病ではありません 、 擬態うつ病/新型うつ病 実例からみる対応法 など、及び、うつ病についてのQ&A擬態うつ病についてのQ&A などをご参照ください。

質問者が躁うつ病であるかどうか、このメールには精神症状がほとんど書かれていないので判断できません。けれども医師から躁うつ病と告げられたということは、当然信頼できる診断名であると考えられますし、質問者が躁うつ病である可能性は高いと考えられます。
また、うつ病ついて誤解していることからみて、躁うつ病についても質問者は相当な誤解をされていると推定されます。ご自分の病気のことを主治医によくお聞きになり、また、躁うつ病 患者・家族を支えた実例集 、及び、躁うつ病つにいてのQ&A
などをよくお読みになり、病気について正しい知識を得てください。

(2014.8.5.)

05. 8月 2014 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, 精神科Q&A, 躁うつ病