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躁うつ病


「躁」と「うつ」を繰り返します

 躁うつ病とは、文字通り「躁状態」と「うつ状態」を繰り返す病気です。「躁状態」と「うつ状態」の期間は、数週間から数ヶ月くらいが普通です。躁状態は、エネルギーがあふれ過ぎた状態です。自覚的には元気いっぱいで、活動的です。いろいろなことに関心を持ち、頭の回転も速く、自信満々です。口数は多く、声も大きくなります。このように本人は健康感にあふれているのですが、周囲から見るとやりすぎで、電話などの干渉が過剰になって、迷惑をこうむることも多くなります。だからといって本人に注意したりすると、それまでの上機嫌とはうってかわって激しく怒り出すことがよくあります。
 うつ状態はこれとは反対にエネルギーが低下し、憂鬱になり、意欲もなくなります。うつ病と同じ状態です。

きれいに治ります

 躁状態、うつ状態ともに、それまでの人格とは別人になったような感じになりますが、ほぼ間違いなくきれいに治ります。なんの後遺症も残りません。実はほうっておいてもおそらく自然に治るのですが、それまでの間に、躁状態なら人に迷惑をかけたり、お金を使いすぎたり、無謀な計画を立てたり実行したりということがありますので、やはり治療が必要になります。
 うつ状態は本人が非常につらく、最悪では自殺につながりますので、これもやはり自然に治るのを待つというわけにはいかないのが普通です。

原因がなくても再発します

 最初の発症も再発も、何の原因も見当たらないことがよくあります。または、大したことではないようなことがきっかけになることもあります。また、楽しいはずのことがきっかけでうつ状態になったり、悲しいはずのことがきっかけで躁状態になることもあります。ですから、躁状態もうつ状態も、まわりの出来事とは直接関係なく起こるものだといえます。このため、真の原因は個人の内側にあるという意味で、「内因性」と呼ばれることもあります。

リチウムが有効です

 「躁状態とうつ状態を繰り返す」「原因がなくても再発する」と言いましたが、リチウム(薬の名前はリーマス)を飲むことで、再発を防止することができます。またリチウムは再発防止だけでなく、躁状態そのものの治療、さらにはうつ状態の治療にも有効です。リチウムの有効性の発見によって、躁うつ病の治療は格段の進歩をし、たくさんの人がその恩恵を享受しています。(リチウムについては薬局をご覧ください)


上の文章は躁うつ病についてのエッセンスです。詳しくは躁うつ病についてのQ&A の実際のケースの数々、さらには 躁うつ病 患者・家族を支えた実例集 (林 公一 著 保健同人社) をご参照ください。


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