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アルコール依存症


生活に潤いをもたらす。ストレスを解消する。人間関係をスムースにする。アルコールには、さまざまなプラスのイメージがあります。しかしその裏には、「酒害」と呼ばれるたくさんの暗い事実が隠れています。アルコール依存症はその代表です。お酒をたくさん飲み続ければアルコール依存症になるのは当然のことです。なぜなら、

アルコールは、合法ドラッグです
医学的には、アルコールは麻薬や覚醒剤と同じドラッグの一種です。世界の歴史を見れば、ドラッグの合法・非合法の区別はまったくまちまちであることがわかります。法律がどうあろうと、ドラッグは脳とからだを破壊していきます。アルコールというドラッグは、現代の日本でたまたま合法化されているにすぎません。

アルコール依存症は、病気です
ドラッグは、いったん習慣性がつくと、なかなかやめることができません。これは、脳の中にドラッグを求める回路ができてしまうためです。この回路は人をあやつり、いかなる犠牲を払ってもドラッグを取らせるようにしむけます。アルコール依存症の人がお酒をやめられないのは、意志や道徳の問題ではなく、脳内にできたアルコール回路の作用によるのです。だからこそ、依存「症」という病名がついているのです。アルコール依存症は病気、それも進行性の病気です。

アルコール依存症は、死に至る病です
お酒を飲み続けることによって、脳のアルコール回路は強化されます。同時に、アルコールというドラッグはからだもむしばんでいきます。破壊されるのは肝臓だけではありません。アルコールは発がん物質でもあり、特に食道や大腸のがんのおもな原因はアルコールです。そのほか、痴呆、糖尿病、膵炎など、ほとんどあらゆる病気がアルコールによって起こされたり悪化したりします。このためアルコール依存症は早く死んだり、長い期間療養生活を送ることになりがちです。自殺や事故も高率です。

お酒をやめる以外の治療法はありません
麻薬や覚醒剤の中毒者に対して、少量とか適量でなんとかやっていかせようと考える人はいないでしょう。完全にやめるか、さもなければ人間をやめるかしかありません。ドラッグであるアルコールも同じことです。お酒をひかえ目に、というのは健康な人のこころがけるべきことで、アルコール依存症ではナンセンスなことです。アルコール依存症の治療はお酒を完全に断つしかありません。まず完全に断ち、それからは再び飲み始めないことです。そのためには家族や社会の協力も必要です。


キーワード: アルコール (精神科Q&Aより)


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