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自律神経失調症


正式な病名ではありません

自律神経失調症という病名は、医学の教科書にはどこにも出ていません。外国にもありません。それなのに誰もがなんとなく知っているという、不思議な病気です。

自律神経とは、自動的な神経のことです

「失調症」をはずした、「自律神経」ということばなられっきとした医学用語です。人間のどんな活動にも神経のはたらきが必要です。手を動かす、言葉を話すなど、自分の意志でコントロールできる神経を体性神経といいます。逆に、心臓や胃を動かしたり、汗をかいたり、などのように、ふつう自分の意志とは関係なく自動的にはたらく神経を自律神経といいます。

たくさんの症状が自律神経に関係します

眠れない、食欲がない、めまいがする、肩が凝る、手足がふるえる、便秘、・・・自律神経に関係する症状は、あげていくときりがありません。むしろ自律神経が関係しない症状はないと言ってもいいでしょう。

本当はほかの病名がつくはずです

自覚症状があるのに、検査してもなんの異常もない時、自律神経失調症と診断されることがよくあります。けれども、症状が自律神経に関係していても、自律神経失調症という病名は医学用語にはないのですから、本当はほかの病名、たとえばうつ病パニック障害心身症などの病名がつくはずです。自律神経失調症というのは、とてもあいまいな病名です。

自律神経失調症だと言われたら

まずその先生を信頼するかしないかを決めることです。あいまいな病名をつけることは、いい加減とも、柔軟性があるとも言えます。いい加減な病名として診断された場合、その勢いでいい加減に治療されてはたまりません。逆に、柔軟性のある病名として診断されたのなら、心身両面からの柔軟性のある治療をしてもらえるでしょう。


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