【4904】どの非定型抗精神病薬を少量服用しただけでも錐体外路症状が出現するのは私の体質のせいでしょうか
Q: 30代男性です。
双極性2型障害と診断され治療を受けておりますが、非定型抗精神病薬の副作用に困っております。
現在服用しているラミクタールだけでは効果が不十分なため非定型抗精神病薬を追加投与しようとしているのですが、どの薬であっても錐体外路症状(特に急性ジスキネジア)が出現してしまいます。
今までに、ジプレキサ・セロクエル・エビリファイ・ラツーダを服用しましたが、すべて飲み始めて数週間以内に急性ジスキネジアの副作用が出現して中断を余儀なくされました。
どの薬も低用量で投与開始をしていますが、その低用量での投与開始後すぐに急性ジスキネジアが出現したケースもあります。
非定型抗精神病薬は定型抗精神病薬よりも錐体外路症状の副作用が起きにくいとされていますが、どの非定型抗精神病薬を少量服用しただけでも急性ジスキネジアが出現してしまうという体質は珍しくはないのでしょうか。
林:
どの薬であっても錐体外路症状(特に急性ジスキネジア)が出現してしまいます。
これが事実であれば、
どの非定型抗精神病薬を少量服用しただけでも錐体外路症状が出現するのは私の体質のせいでしょうか
その通りですというのが答えになります。
けれども、副作用として出現したとされる症状の具体的な記述がなく、
錐体外路症状(特に急性ジスキネジア)
としか記されていませんので、それが本当に錐体外路症状なのか、急性ジスキネジアなのかは不明です。このメールの質問文のように、「副作用として〇〇が出ました」というとき、その〇〇が医学用語である場合には、医学用語の使い方が誤っていて、実際は別の症状であることが非常に多いものです。
(2024.12.5.)