【4870】ADHD のテストで基準点を満たしてないにも関わらず診断を告げられた
Q: 10代女性です。
- 幼少期からある先延ばし癖や遅刻癖、忘れっぽさなどでずっと悩んでおり、意を決して先日心療内科を受診しました
- その際にチェックリストをやらされ、10点を超えるようであれば傾向がありますといったもので10点でした
- 点数が<11だったことから基準点を満たしていないと思っていたのですが、診察の際に軽度ですがADHDと断定していいと思うと言われ、2回目の診察でストラテラを処方されました
- すごくモヤモヤします
- 知り合いにADHDの診断がついていて、自分と似た悩みを抱えているものの話しててもわかるくらい明らかに程度が違うので、自分の症状はかなり軽度なんだと思います
- しかし、私もADHDらしき特性が日常生活に支障をきたすほど悩んできたのも事実なので、その支障に重点をおくのであれば診断名がついてもおかしくないとは思うのですが、イマイチ納得しきれません。
- 仮に、同じ程度の発達特性がある人で、一方がより日常生活に問題を抱えている場合、一方のみに診断名がつくことはあるのでしょうか。
- 私は可能であれば薬物療法を望んでおり、私(患者)の希望に沿った提案をしていただいたこと
- 遠方住みなので通院の回数があまり取れず、通常の診断プロセスが短縮された可能性があること
- 以上の点からクリニック自体に問題があるわけではないと思うのですが、今まで心療内科や精神科にかかったことがなく、初めて見る形の診断のプロセスに懐疑的になっていて、本当に診断を信用していいのか不安です。
お忙しいとは思いますが、林先生のご意見を聞かせていただけたら幸いです。
林: ADHDの診断は、そしてADHDに限らず大部分の精神疾患の診断は、テストで確定できるものではありません。テストはあくまでも補助的に行うものです。
ですから、
ADHD のテストで基準点を満たしてないにも関わらず診断を告げられた
それはごく普通にありうることです。
(2024.9.5.)