【3872】ふと記憶が飛ぶ

Q: 20代、男性です。
僕は時々ぼーっと考え事をするのですが(宇宙の果てってどんなのだろうかとか、さっき見た女の人綺麗だったなとか、とりとめの無いことです)、その中でとてもいいアイデアが浮かぶこともありました。ですが最近(一か月ほど前)になって、アイデアが浮かんだ瞬間にその後3時間分くらいの記憶が無くなっているということが起き始めたのです。浮かんだアイデアも忘れてしまっています。何か良いことを思いついたという漠然とした記憶だけは残っているのですが…

その記憶が飛んだ時間は僕はどうやら真っ当に動いているらしく、気がついてから友人に自分の様子を尋ねたところ仕事もちゃんとこなしているようですし、会話も出来ていたようです。ドーナッツ屋さんで気がついた時には自分の目の前には好きなドーナッツが並んでいたので、記憶が飛んでいる間も僕は僕だったようです。
このようなことがこの一か月で6回起こりました。起こる時間もバラバラで考え事をしても記憶が飛ばない時の方がむしろ多いくらいですが、記憶が飛んだ時は決まって気がついた時には何かのいいアイデアが思いついていたはずだという感覚が残っています。

自覚としては今の生活に特に不安を感じているわけではなく、僕は恵まれた環境にいるのに精神的な病気になってしまったとなると人間としての強度が低すぎることになるので精神的な病では無いと思いたいです。
このように記憶がふと飛んでしまうというのはやはり何かの病気なのでしょうか?
またそれはよくあることなのでしょうか?
素人ながらに二重人格かなとも思いましたが、先述の通り僕という人格は記憶が無い間も継続しているようなので、もしあるとすればまさしく同じ人格・性格の人が僕の中に2人いるという二重人格ということになるのではという考えに至りました。
このような二重人格はあり得るのですか?
この現象が起きることに不安は感じますが、不便は感じません。強いて言えばアイデアを忘れたことに対する喪失感ですけれど、もともと大したことを考えてはいないので。
精神科に通院したという事実がかえって僕の社会地位を引き下げてしまうことにつながるのは本末転倒だと思っています。
何らかの病気であったとしても生活に支障が生じなければ(例えばイマジナリーフレンドのような)、病院にかかる必要はないのでしょうか?
お見苦しい長文で申し訳ありませんでしたが、この現象に対する先生の見解と以上の質問にご回答を宜しくお願い致します。

 

林: てんかん発作(小発作)の可能性を第一に考えるべき症状です。精神科か内科を受診して、脳波の検査を受けてください。解離性障害の可能性もありますが、症状からみて、てんかん発作の可能性の方が高いと思います。

(2019.9.5.)

05. 9月 2019 by Hayashi
カテゴリー: てんかん, 精神科Q&A