【3763】Severe Major Depressionと診断されましたが、薬を処方されて改善しました(【3432】のその後)

Q: 【3432】Major Depressionは、うつ病ですかで林先生にアドバイスを頂いた30代女性です。投稿のあと、離婚を経て(9月)、5年越しの大切な友人が病気で死にかけ(1月、ICUに3週間、3月退院、私が medical power of attorney を有しています) 、6月に兄の自殺がありついになにがなんだかわからない状態に陥ってしまいました。林先生のアドバイスのあと、すぐ主治医のもとに赴き、citalopramを40?にして生活していましたが、上に記したとおり色々ありすぎて兄の自殺のあと様々な薬をため服用してしまいました。
8月、精神科を訪れ、内科の医者ではなく、psychiatristのドクターの診断を仰ぎ、phycologistドクターとのセラピーを開始しました。

病名はsevere major depressionで、それに加えてPTSD from brother’s death, severe emotional and financial abuse for long year’s があるそうです。
bipolar, schizophrenia等の診断もしましたが、そちらの方は全く問題ないということです。
現在Duloxetine DR 30mgを試しており、citalopramを減らしていき、D-Amphetamine ER 10mg Salt Combo CPを朝と昼(無反応な時間を防ぐため、仕事に集中できるように)、パニックアタック(0.25-0.50mg)と強い不眠症(1-2mg)にAlprazolam 1mgを出されています(1日4mgを絶対に超えないこと)。薬を大量服用する過去があるため、3月に命をとりとめ今は元気にしている友人と、信頼できる会社の上司が薬をコントロールしてくれています。この薬を30日間続けたあと、再びpsychiatristドクターとのエヴァリュエーションがあります。薬始めて2週間になりますが、パニックアタックのためalprazolam飲むと、体がグダグダになってしまいます。
長くなってしまいましたが、今回:
1. ずっと服用して安定していたと思っていても、鬱は悪化することがあること
2. General practitioner (アメリカで言うかかりつけの主治医) だけでなくきちんと精神科に行くことの大切さ
3. 人生山あり谷ありで忙しいが、自分の体や調子、感情の起伏、リミットなどを常に頭においておくこの大切さを痛感いたしました。

新しく始めた薬が良く効くといいとおもっています。セラピーとグループセラピーにも参加し、回復できるよう頑張りたいと思います。今はFMLAという休暇を与えられています。

質問: 私は一生何らかの薬を服用し続けることになるのでしょうか? 林先生が前回おっしゃったとおり、周期性があるので君の鬱は甘く見てはいけないと言われました。後英語表記の薬は日本語では何に当たりますでしょうか。

 

林: その後の経過をご報告いただきありがとうございました。

私は一生何らかの薬を服用し続けることになるのでしょうか?

それはわかりません。
しかし、

周期性があるので君の鬱は甘く見てはいけないと言われました。

それは事実です。

英語表記の薬は日本語では何に当たりますでしょうか。

次の通りです。

Citalopram ・・・ 日本では発売されていません。類似薬(光学異性体)のEscitalopramは日本ではレクサプロとして発売されています。

Duloxetine ・・・サインバルタです。

D-Amphetamine ・・・ アンフェタミンは日本では覚醒剤取締法の対象となる違法薬物です。

Alprazolam ・・・ソラナックスまたはコンスタンです。

(2018.12.5.)

05. 12月 2018 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, 精神科Q&A