【2904】順調に、慎重に、生活を拡大しています(【1797】のその後)

Q: 【1688】中途失聴者である私の精神科での体験をお伝えしたく思います(2010.1.5.)
【1797】「今の耳」を受け入れられるようになるまで(2010.9.5)
で回答いただいた30代女性です。
その節は、突然に長文をお送りいたしました失礼を改めてお詫びするとともに、掲載いただいたことにも改めて感謝いたします。

さて、その後のことをご報告したく思います。
投稿した当時は、介護と私自身の闘病のため実家住まいでしたが、今年になって幸運にもオフィス兼自宅として便利な物件に出会い、1人で暮らすようになりました。精神科の先生、身体の先生にも事前に報告しましたが、反対はされませんでした。

引越しから半年後のある日、猛烈な不安に襲われ、動悸、吐き気、めまい、大量の汗をかくといった症状が出たのですが、精神科の先生は「引越してからもっと早い時期に、そのような症状が出るかもしれないと思っていた」とおっしゃいました。確か、これまでにも身内が亡くなるなどの出来事があって1〜2か月以内に、そういった症状が出ていたと思います。その症状は特別な対処をせず、症状にこだわらずに過ごすよう先生から言われ、そのようにしました。

上記の「引越しから半年」の間に、もう1つの変化がありました。それは、マリンスポーツをしている人と知り合いになり、その人が出場するレースを見たり、お話を聞いたりして、私自身もそのスポーツをしたいと考えたことです。レースを直接見て感じたのは「海でもし何かあった場合、人を頼るのではなく、自分から助かるための行動を起こさないと命に係わる」
「せっかく海で楽しんでいるその人に、未熟な私が頼ってしまったら、その人が楽しむ時間や体力を奪ってしまう」
ということでした。そのため、自分で教習所にいって、必要な免許を取りました。そして、筋トレやウォーキング・ジョギングをして体力をつけることをしていました。

その後、水温の低い季節になりましたので、無理に海へ出ることはしていませんが、好きなこと・新しい夢に取り組んでいたことも、引越し後の時期を乗り切ることができた理由の1つかもしれない、と思います。

今思えば、介護をしている時や、闘病が大変な時は、それに集中していれば「自分の人生をどうしたいのか?」を考えずに済んだという側面もありました。でも、これからはそういう言い訳はできません。今後も親の介護などが必要になるかもしれませんが、それまでは自分の人生にきちんと自分で向き合って、やりたいことを実現していこうと思います。

今回も、お読みいただきましてありがとうございました。これからも、勉強させていただきます。

林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。着実に、順調に、前に進んでおられるご様子、何よりと思います。これからの安定・改善を願っております。また折をみて経過をご報告いただければ嬉しく思います。

(2015.2.5.)

05. 2月 2015 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A