【3909】発達障害の息子は病気に逃げているのではないか
Q: 22歳の息子はアスペルガーとADHDを持っています。私は50代の母親です。
19際にものを失くすという喪失体験の後、おかしくなりました。
物集め、躁鬱、暴力、ごみあさりなどの症状があります。
現在、市民病院の精神科に通っています。
心理検査の結果、アスペルガーとADHDで矛盾はないそうです。
しかし、気になっていることがあります。
一昨年、(精神科受診前)何気なくアスペルガーについて、「あなたそうかもよ」という話をしたころからどんどん悪化しています。
気になるのは、息子は病気だと思い込んでるのか、それとも本当にできなくなっているのか、そうだとしたらどうすればいいのかということです。
というのは、
なになにすればいいじゃない、私だってできるんだからと言うと、お前は健常者だからだろ!と言って、できないと言います。
自分は病気だと思い込んでることが多いのです。
もちろん、病気は病気なんでしょうが、できるかもしれないことも病気に逃げている気がします。
お前は健常者だと(ある意味)洗脳すれば多少なりとも改善するのでしょうか。
林: 病気だからできないことがある。病気だからできないと思い込んでいることがある。本当はできるのに病気を理由にできないと主張することがある。これらはどんな病気の場合でもあり得ることです。どの行為がどれにあたるかの判断は難しいことも多いですから、どの行為をどれにあたると決めつけることは禁物です。
できるかもしれないことも病気に逃げている気がします。
そういう一面もあるでしょう。しかしそれは多くの場合、一面です。柔軟に考え対応することが適切です。
お前は健常者だと(ある意味)洗脳すれば多少なりとも改善するのでしょうか。
そういう強引な方法は大部分の場合に失敗します。
(2019.11.5.)