【3745】人格障害だと思っていたのですが、統合失調症なのでしょうか
Q: 37歳の主婦です、子供はいません。5年前に今の主人と結婚しました。その主人に境界性人格障害ではないかと言われ、本をたくさん読み自分でもそうかもしれないと思いました。 初めてリストカットしたのは19才の時でした。剃刀で腕を切り、7針縫いました。それからオーバードーズとリスカを繰り返していました。 今は、離島に住んでいます。5年前に島で唯一の精神科に行ったら診察を断られました。その時は、パキシルなどの薬をもらっていたので何度もODをし救急車で運ばれたりもしてたので、内科で通っていた別の病院でも診察を断られました。 それから主人が、本を読んだりネットで調べたりして私を支えてくれました。 そこから、ODとリスカはしなくなりましたがアルコールと過食嘔吐が治りません。 半年に1度くらいのペースで癇癪を起し大声で泣き叫んだり暴れたりしてしまいます。自殺すると言っては何度も首をつり主人に迷惑をかけています。 でも、このサイトを読んでいくうちに統合失調症なのではないかと思い始めました。 自意識過剰が過ぎ、一人で居ると周りの人に見られている気がして一人で行動できませんでした。 5年前くらいまで被害妄想的なことで仕事をやめたり、お客とトラぶったりしてました。 お客がストーカーだとか、お店のママが自分を陥れようと悪口を言っているとかです。 被害妄想は今でもあり、仕事はしていませんがご近所づきあいのなかで悪口を言われてるとか、アイコンタクトをして私を仲間はずれにしようとしてるなどです。 外食をしても、誰かに見られているように感じ挙動不審になってしまいます。主人には考えすぎだし、誰もみてないから。と言われますが、気になります。 幻聴もあり、複数の人が何かを話している声がします。私は境界性人格障害ではなく、統合失調症なのでしょうか。
林: 質問文中、「でも、このサイトを読んでいくうちに」の前までの記載からは、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の可能性が濃厚です。けれどもその後の記載からは統合失調症の疑いもありと言えますが、ここに記載されているような「被害妄想」は、単に自意識過剰なだけなのか、それとも本当に精神病の症状としての被害妄想なのかの判断は難しく、もっと具体的な記載、さらには直接診察してみないとなんとも言えません。「幻聴」についても、「複数の人が何かを話している」というのは、いかにも統合失調症らしい体験ですが、やはりこの記載だけではなんとも言えません。つまりこの【3745】は、統合失調症かパーソナリティ障害か、このメールだけでは判定不能ということになります。
(2018.11.5.)