【3602】老人性うつ病と診断されている母に改善に兆しが見えません

Q: 実家の母(86歳)は、今年の春ころまでどこも悪いところもなくゲートボールや温泉と元気でしたが、曾孫の入院の心配事のため、3日位ねむれない日が続き近くの医院に受診し、血圧が高めということで血圧の薬を飲んでいました。
その後頭がボーとすると言い始め、近所の年寄りが3人ほど亡くなったのも重なり、自分からはあまり話さず、老人性うつ病と診断されました。血圧の薬はすこし飲んでやめ、夏頃から、レスリン(25)2錠デプロメール(50)1錠とハルシオン1錠を飲んでいます。
死にたいとかイライラするとかはだいぶよくなったようなのに食欲がなくなり5キロくらい痩せました。力がなくなり手足がふらつき心臓がドキドキして頭痛がして他人の頭のようになるといい、季節の変わり目で発作だと言われました。目を瞑って寝て首筋を冷やすと楽だといって一日中いくらもたべず寝ています。朝起きたときは気分もよく治った様な気がするといいますが昼すぎから夜まではずーとだめです。近くの開業医にかかってますが、検査をしても悪いところは引っかからないとの事です。ハルシオンがないと眠れなくなると言って毎晩のみます。このまま衰弱していくのだろうと心配でなりません。いっそ薬のせいかと聞きましたが、うつ病に自律神経失調症がはいっていると言われました。

これまでずーと嫁姑の仲もわるく、というより抑えつけられて、遠慮して何もいえず、無視されてきたような経緯もありますが、今はいわれてストレスになることは体中で反応しているようにも見えますし、弱くなって世話にはなりたくないといつていたので、想像もしないように反応しているようにも見えます。介護保険の対象にもならず、入院の対象にもまだならず、このまま診ていていいものか、ゆっくり入院して気をつかわずに養生できればよいのにと思いながら、実家の嫁さんにおまかせするしかありません。こうしたら良くなるというのがわかれば私がひきとつてもいいかなとも思いますが、これも兄弟すったもんだの原因になるかもしれません。
気持ちのほうは落ち着いてきたのに薬が効きすぎて神経過敏や動悸や血圧や自律神経に影響しているということはないでしょうか。もう少し大きな病院につれていったらよろしいでしょうか。

 

林:
(1) うつ病の治療が奏功していない。たとえば薬か足りない、または不適切
(2) 逆に薬が多すぎるまたは不適切で、副作用が主に出ている。
(3) うつ病以外の病気に罹患している。たとえば認知症。
(4) 質問者の知らない心理的ストレスが実家の生活にある。
などが考えられます。

もう少し大きな病院につれていったらよろしいでしょうか。

それがいいと思います。別の病気がみつかるかもしれませんし、今より適切な治療が始められかもしれません。また、一緒に病院に行くことで話す時間が増え、質問者に実家の様子がもっとよくわかるかもしれません。

(2018.1.5.)

05. 1月 2018 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, 病院を変えたい・変えるべきか, 精神科Q&A, 薬の副作用, 認知症