【3084】人格障害と思われる夫がうつ病と診断されました
Q: 30代女性です。別居中の夫(30代)がうつ病と診断されました。しかし、私には夫は境界性人格障害なのではないかと思えるのです。 主人に異変があったのは、Q: 30代女性です。別居中の夫(30代)がうつ病と診断されました。しかし、私には夫は境界性人格障害なのではないかと思えるのです。 主人に異変があったのは、今年の夏の離婚騒動からです。主人は仕事熱心で、比較的若くして責任あるポジションを任せられていました。仕事上のストレスも大きかったと思いますが、あまりそれを感じさせずにこなしているように思えました。以前から米国に留学することを夢みていて、去年の秋から塾にも通い留学準備をしておりました。しかし、7月に入り、留学準備も大詰めを迎えていた頃、突然別居を要求してきました。当初は、留学のストレス、夫婦間の不仲を理由にあげていましたが、後に社内不倫が発覚しました。私から離婚を要求すると、主人は手のひらをひるがえすように、私に復縁を求めてきました。一度は主人を信じ、やり直すことにしましたが、その後も浮気相手との関係は続き、私が離婚を強行する姿勢をしめしたことで、主人の蛮行が始まりました。 自分がこの状況を招いたにも関わらず、主人は離婚という現実を受け入れることができません。「やり直したい」の一点張りで、その思いが私に伝わらない時は、物を投げたり、破壊したりして怒りをあらわにしました。それでも、私の意思が曲がらないと分かり、今度は目の前で首を吊るなど、脅迫的な行動にでるようになりました。平日は普通に会社に行っていましたが、週末になると、部屋にこもったり、外を徘徊しながら自殺を匂わせるメールを送ってきたり、最終的には、自分が首を吊っている音を聞かせる電話をかけてくるようになりました。家で首を吊ったのは2回。外でも何度か試したようです。その都度、「今日も死にきれなかった。でもいつでも死ぬ準備はできている」といった類のメールが送られてきました。 本人はうつ病だと言っていましたが、部屋に閉じこもっているのも、私が家にいるときだけで、私が外出すると、部屋から出てきてテレビを見たり、食欲もあり、いつもと変わらない様子でした。また、子供の写真を眺めながら涙を流したり、子供に向かって泣きながら謝ったり、呪文のような意味不明な唄を口ずさんだり、情緒不安定な様子もありました。ただ、一日子供と動物園へ行ったり、私が一緒でない時は、普段通り子煩悩な父親に戻ります。 現在、主人には実家へ帰ってもらい別居中です。(義兄に相談し、連れて帰ってもらいました。) その後、主人は精神科を受診しましたが、うつ病と診断されたそうだです。また、医師から、今の主人には正確に物事を判断する能力が欠けていることや、病状を悪化させる可能性もあることから、離婚に関する話し合いは、当面先送りにするように指示があったとのことです。 私の疑問は、
(1) 主人は境界性人格障害の可能性があると考えられませんか? 理由:私や家庭に対する異常なまでの執着 常識が伝わらない 虚言壁がある(今回の件以前にも、自分を誇張したり、同情させるような作り話をすることが幾度かありました) 自殺行為 母親との依存関係
(2) 仕事のストレスから、今回の離婚騒動を機に、うつ病が発症することがありますか?これが、主人の主張なのですが、その場合、仕事には行けなくなるような気がするのですが、主人は今も変わらず仕事には行っています。
(3) ほんとうに主人がうつ病である場合、離婚の協議は、うつ病が完治するまで待った方がいいのでしょうか。 長文になってしまいましたが、何卒よろしくお願い致します。
林:
(1) 主人は境界性人格障害の可能性があると考えられませんか?
はい、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の可能性が高いです。うつ病ということはまず考えられません。
(2) 仕事のストレスから、今回の離婚騒動を機に、うつ病が発症することがありますか?
境界性人格障害の症状が悪化することは充分にあるでしょう。
(3) ほんとうに主人がうつ病である場合、離婚の協議は、うつ病が完治するまで待った方がいいのでしょうか。
ご主人はうつ病ではありません。擬態うつ病です。
(2015.11.5.)