【4924】私の「逃げ癖」は擬態うつ病ではないか?
Q: 私は30代男性、無職、両親と同居しています。
20歳に強迫性障害を発症&診断され、その数年後に双極2型障害を発症&診断。
現在の診断は上記2つの精神疾患に加えASD。
現在の処方はリーマス800mg、ラミクタール200mg、ラツーダ20mg、ドグマチール150mg、ルボックス150mg。
『やるべきこと』があると緊張感や焦燥感とともに抑うつ状態が悪化して動けなくなり、それによって『やるべきこと』が溜まると、それがさらに心理的な負担となって抑うつ状態がひどくなる負のスパイラルに陥る。『やるべきこと』は些細なことで「必要な連絡を誰かに取る」「両親の送迎で病院へ行く」「インターネットオークションで落札された品物を梱包してコンビニで発送する」といった簡単な事柄だが、特に期日が決まっている事柄の場合、緊張感や焦燥感を感じやすい。例で挙げた事柄の場合「携帯電話を開く」「両親が用意した病院へ送迎するための車に乗る」「品物を梱包する」という最初の一歩を踏み出すのに恐怖感を感じてしまう。
このような私の「逃げ癖」は擬態うつ病ではないか?
林: 仮にそれを「逃げ癖」と呼んだとします。このとき、ご自身がそれを「うつ病の症状だ」と主張し、かつ、うつ病とは診断されていない場合には、擬態うつ病にあてはまります。けれどもこの【4924】は、「逃げ癖」であると自認し、「うつ病の症状だ」とは主張されていないわけですから、擬態うつ病にはあてはまりません。
(2025.2.5.)