【4857】患者として治療を受ける技量が少し上がったように思われます(【4846】のその後)
Q: 【4846】必ず春頃~初夏にかけては一日中臥床しているほど動けなくなります にて回答いただいた30代男性です。
事実に関する根本的な指摘をいただき深く感謝しております。
特に私の行動的状態について質問文にある程度明記されているものの、いかなる治療がなされたかについて、適切な回答に足る情報がないことのご指摘はたいへんありがたいものでした。
質問を行った当時の自覚としては複数年にわたる具体的な治療の状態はあまりにも長文になるため全部は列記できず、しかしながら素人による下手な要約はかえって危険であると判断して記載を省いたつもりでいましたが、それでは何も回答できないことについては全く意識にありませんでした。
また、質問当時上のように判断していたため、そもそもお薬手帳を見返すこともせず (質問当時は質問文では省くので見返す必要がないと思っていました) 私の中ですらどう治療がなされたかについて十分に正確に自己認識できていないと事後的に気がつきました。
適切な質問を行わなければ正確な回答は得られないものですので、質問者として下手な質問をしたと反省しております。感謝しているとともに申し訳ない思いです。心よりお詫び申し上げます。
おそらく、正確な回答を得るためには現在まで行われてきた投薬内容を含む治療に関する適切に要約した質問が必要だと考えていますが、私の能力不足により上手く要約できないと思われますので、重ねてのご質問ではなくお礼のご報告とさせてください。
特に私は診断を所与として質問を行いましたが、私の先入観に惑わされないご回答をいただきました。 おそらくこういった先入観が私には多々あると考えております。
主治医からも過度に悲観的、自罰的すぎる点を指摘いただいています。
私はこれをある程度の激励を含むものと差し引いて考えていましたが、単に事実としてそうであるおそれがあることも把握できました。
激励や慰めを上手く受け取ることができないため、単なる事実に基づくご指摘により悲観性に一定の修正をかけることができたのは幸いでした。
これは消極的な慰めでしたが、薬以外の治療法もあるとの積極的な呈示もありがたかったです。ただし、どの治療を行うべきであるかについては素人の患者である私に適切な判断ができるものではないため、「このように治療してみてほしい」というような要求を固執して行わぬよう注意します。
治療に関する情報を集積している主治医に、いただいた治療法について軽くお伺いする程度にしておこうかと思います。
薬以外の治療法が採られるにせよそうでないにせよ、更にある程度の知見が得られるのではないかと期待できました。
誇張した認識や欠けている知識、先入観について回答を通して得ることができ、事実に関する無知に由来する私の問題が幾分和らいだように思います。
気分的に楽になったというよりもむしろ、患者として上手く治療を受ける技量が少し上がったように思われる点がありがたかったです。
具体的にどう改善されていくかについての道筋はまだ私には確信できませんが そして、現在までどのように治療されているか情報を欠くためこのQ&Aではそれについての具体的な回答ができないことも現在はわかります)
少なくとも状況は絶望的ではなく、採用するにせよしないにせよ試したことのない治療があることもわかりました。
【4846】はこのQ&Aの基本的な姿勢に縋っての質問であり、それに則った回答をいただいたことでたいへん助けになりました。
医療相談的な性格を含んでしまうと、回答文についてどこまでが慰めでどこまでが事実に関することかよくわからなくなるので、きっぱりとわけて運用されていることに救済されました。
林: 【4846】の回答への冷静かつ詳しいご感想をお送りいただきありがとうございました。【4846】の回答の通り、またこの【4857】で言及されている通り、これまでの治療についての具体的な情報がなければ、今後の経過についての予測は不可能である一方、まだまだ別の治療の余地はあると思われますので、現時点で悲観的な見通しに傾く必要はありません。1年後の同じ季節頃にまた経過のご報告をいただければと思います。そのご報告が回復という朗報であれば嬉しく思いますが、回復しなかったというご報告も貴重な事実ですので、同程度にとは申しませんが、事実についてのご報告として歓迎いたします。
(2024.7.5.)