【4087】統合失調症が改善しないのは処方が不適切なためでしょうか

Q: 28歳の娘が約2年頃前幻聴の症状が出て心療内科病院に通院し、リスパダール2㎎と4㎎(2週間)で約2ヵ月後に症状が無くなりその後ジプレキサ2.5㎎を服用しながら仕事もしていました。
そして半年頃から娘の判断で薬を止めていたところ、3ヶ月ほど過ぎたある日に激しい興奮状態になり再度病院に行きました。
症状がだんだん悪くなり1日ジプレキサ5㎎から25㎎まで増やしたが改善されないため、1ヶ月後から薬をリスパダールに切り替え現在はリスパダール2㎎、セロクエル100㎎、アキネトン1㎎、レキソタン2㎎を1日に4回服用しています。
幻聴は無くなりましたが次々と新しい症状が出て、現在朝起きると自分の身体からヤリを出している感覚が1~2時間続きその後も時々あり、人と会うと痛めつける感じとか、ドアの音で首を挟む感じとか、たまに映像が浮かんで痛めつけている感じ等もあります。
現在通院治療をしていますがこのように症状が治まらないのは今の処方に問題があるのかどうかお聞きしたいのですが、よろしくお願いします。

 

林: このケースの処方に問題はありません。薬を中断したのが最大の問題でした。薬を続けていればこんなことにはならなかったでしょう。

なお、今の処方は、リスパダールに切り替え増量している途中の段階なのだと思います。(セロクエルが処方させている理由は不明です)。一度はリスパダールで症状が無くなったわけですから、今回もリスパダールが効くと考えるのが普通で、もしリスパダールの効果が不十分であればそこで別の薬を試みるというのが定法です。

(2020.8.5.)

05. 8月 2020 by Hayashi
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