【4086】寝入りばなと起きがけの幻聴

Q: 40才女性です。
寝入りばなと起きがけの浅い睡眠時に頭の中で幻聴なのか話し声がします。電車の中や昼寝、うたた寝などでも同様です。
数年前からで、自分では夢の一種だと思っていたので気にしていなかったのですが、今日家族に話してみたところ、そんなことは自分達はない、おかしいと言うのでこちらに伺ってみることにしました。
声は自分で喋っている感覚の時もあれば、別の人が喋っている感覚の時もあります?内容はつじつまのあわないもの、取り留めもないことから強迫観念的な怖い内容のもの、良い内容のもの、いろいろです。
3ヶ月前に別件(電気的な感覚)で「統合失調症」の診断を受け、暫くリスパダールを飲み、そちらは改善、医師にも昨日治療終了を告げられたばかりです。
リスパダール服用中もレム睡眠時の幻聴は変わらずありました。
これは幻聴ではないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

 

林: 寝入りばな(入眠時)と起きがけ(出眠時)に声などが聞こえるという体験は、健常者でもあり得るもので、それだけでは病的とは言えません。
けれどもこの【4086】のケースでは、統合失調症と診断されていること、及び、その入眠時の出眠時に聞こえる内容からみて、統合失調症の幻聴である可能性が高いと思います。精神科での治療が必要です。

「統合失調症」の診断を受け、暫くリスパダールを飲み、そちらは改善、医師にも昨日治療終了を告げられたばかりです。

これは不可解なことで、統合失調症と診断され、3ヶ月服薬して症状が消失したからといって、そこで治療終了になるということはあり得ません。その医師が統合失調症についての基本的な知識を持っていなかったのか、質問者が医師の説明を誤解したかのどちらかだと思います。当然に治療の継続が必要です。

(2020.8.5.)

05. 8月 2020 by Hayashi
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