【4075】自殺願望を持ち続けていますが、それにはちゃんとした理由があります

Q: 20歳女です。
心療内科ではっきりとではありませんが双極性障害と診断されています。
私は最近、ずっと死ぬことについて考えています。私の希死念慮と自殺願望は精神病に起因するものではなく、自死に値する明確な理由がある理性的なもの(と私は思っています)ですが、自殺を遂行することができず困っています。
死ななければいけない理由ですが、5年以上ひきこもっていたのをやめてアルバイトを始め、自身のだめな部分、生き辛さ、障害を身をもって感じたためです。ぼんやりした希死念慮ならひきこもり中にもありました。しかし生き辛さなど感じなくても良かったため、早く死にたい、このまま死にたい、といった程度のものでした。
長年ひきこもっていたことからわかるように、私はやる気がなく、すぐに甘え、逃げようとするクズです。私が死にたいのも、結局現実からの逃げです。死ねないのは甘えとやる気のなさのせいです。
少しは精神病が関わっている部分もあるのでしょうか。死に逃げたいという気持ちをもつのはおかしいことでしょうか。
今、精神状態は落ち着いている方だと思いますが、死にたいけど気力がない状態です。死にたい気持ちは気分に左右され、死ぬことがとても明るい、希望と救いに満ちたものに思えたり、時々漠然とした死にたい衝動に駆られることもありますが、基本的にはちゃんと理由に基づいたものです。

 

林: 双極性障害であれ、うつ病であれ、希死念慮や自殺願望を持つとき、そこには本人にとっては理由があり、その理由は本人にとっては病気の影響はないと感じられるものです。この【4075】は双極性障害として通院中であるとのことですので、治療を続けることをお勧めします。

(2020.7.5.)

05. 7月 2020 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, 精神科Q&A, 自殺, 躁うつ病