【3669】うつ、パニック障害で 10 年間、薬を飲み続けています

Q: 45歳、男性、妻子ありです。
その日は突然やってきました、まだ赤ん坊だった娘を風呂に入れ、体を拭いているとき、心臓の鼓動が急激に早くなり、手は震え、悪寒がし、立っていられなくなりました。
慌てて嫁を呼び救急で、病院に行きました。自分は心臓発作で死んでしまうのではと思ったのですがまだ苦しいのに、先生は脈拍を計る器具を取り外し、「大丈夫ですよ」と言
われました。
点滴を打ちながら朝まで病院で休み、落ち着いたところでこの症状が精神からくるものだと聞き心療内科を紹介されました。現在も通っており、はや10年が経過してしまいました。

現在の処方は就寝前にメイラックス1mg、アビリット100mg、トフラニール25mg、マイスリー5mgで、あとは頓服でデパス1mgを服用しております。
薬の服用でパニックの発作はかなり抑えられ、最近はほぼありません。ちょっと息苦しいなと感じたら、デパスで抑えている感じです。かわりに、うつを併発してしまい、好不調の波をなんとか乗り越えている状態です。
一度、パキシルを処方された事もありましたが、体に合わなくて中止しました。

仕事は転職を一度しましたが、ギリギリ働けている状態です。
転職はリーマンショックに巻き込まれての事で、自分の意思ではなかったのですが、結果一時期、無職になってしまい、どん底を味わいました。
その時、嫁は自分だけが仕事をしている事が不満で私の事を非常に冷たく扱いました。
死も考えましたし、胸元を数か所自傷してしまい、ケロイドとなって今も残っております。
今現在も常に希死念慮がありますが、両親が健在なのと、娘がかわいいので実行することはないです。

仕事がエンジニアなので、一日中頭を悩ませてPCの前にいるのも、この病気が良くならない原因のひとつかなと思います。
また最近は、20年以上仲良くしてきた、義父と酒の席で大喧嘩をしてしまい絶縁状態になってしまいました。
嫁の実家は歩いて行ける距離で、もともと実家依存が酷く毎日のように行きます。
喧嘩の件も、嫁は義父母の味方なので、より一層、夫婦仲が悪くなってしまいました。
夜の営みも無職の時期にとうになくなり、家族の為に仕事を頑張ろうという気力が薄れてきてしまいました。
ただ自死と同じで娘の為に離婚は考えておりません。

ただ一つ自分に自信が持てた出来事は長年吸い続けてきたタバコを5年前に止められたことです。 それを思い、この病気も早く治して、薬を止めたいです。 まだ5回ほどですが、鍼灸にも通い始めました。

上記薬の処方を十年続けて未だうつが良くならない原因は何でしょうか?
正直、仕事も家庭もトラブル続きで、更に悪くなっていきそうな気配がします。
最近、健忘が酷く、生活にも悪影響が出るため、なんとかしたいです。
何卒、アドバイスを宜しくお願いいたします。

 

林: 長年にわたり苦しみが続いているご様子、お察し申し上げます。
しかし残念ながら、その理由は不適切な治療にあります。

現在の処方は就寝前にメイラックス1mg、アビリット100mg、トフラニール25mg、マイスリー5mgで、あとは頓服でデパス1mgを服用しております。

この中で、うつの治療薬はトフラニールとアビリットだけですが、それぞれ25mg、100mgという量は明らかに少なすぎ、特にトフラニール25mgというのは「効くはずがない」と言っても過言でないくらいの少量です。少なくともこの【3669】のケースの症状からみれば、増量が必要なことは明らかです。それでも効果がなければ別の薬にかえるというのが、このようなケースでのスタンダードな治療になります。

上記薬の処方を十年続けて未だうつが良くならない原因は何でしょうか?

処方が不適切だからです。
転院して適切な治療を受けてください。そうすればこの10年間の苦しみは一体なんだたのか、と思えるレベルまで改善すると思います。

(2018.5.5.)

05. 5月 2018 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, パニック障害, 病院を変えたい・変えるべきか, 精神科Q&A タグ: |