【3469】私はパーソナリティ障害かもしれないのですが、それを医師に言ってもいいのでしょうか

Q: 24歳女です。2ヶ月前、「自律神経失調症」と診断され、1ヶ月半前、仕事中にパニック障害を起こし、救急車で運ばれました。先日、それプラス離人症の診断が下されました。しかし、私にはどうやら境界性パーソナリティ障害の疑いがあるようです。それをどうやって先生に話したらいいのか分かりません。信頼はしています。けれど、素人が専門家より先に調べてしまった知識を、どうやって伝えたらいいのかが分からないのです。感情の起伏が激しく、時に信頼している人でさえ罵ったり、自分で自分をコントロールできずに悩んでいます。人を傷つけられないゆえ、リストカットも当然のようにしています。

 

林:
私にはどうやら境界性パーソナリティ障害の疑いがあるようです。それをどうやって先生に話したらいいのか分かりません。

まず具体的な症状をお話するのがいいでしょう。

素人が専門家より先に調べてしまった知識を、どうやって伝えたらいいのかが分からないのです。

医師のほうは、実は最初から境界性パーソナリティ障害と診断していて、本人にはそれを伝えていないのかもしれません。実際の診療ではそういうことはよくあります。医療は治療が目的ですから、病名を伝えることで治療に支障があると判断すれば、伝えないほうが適切ということになります。

他方、精神科Q&Aは医療相談ではありませんから、治療への支障の有無は度外視し、事実を回答しています。

(2017.7.5.)

05. 7月 2017 by Hayashi
カテゴリー: サイトの方針, パーソナリティ障害, 境界性人格障害, 精神科Q&A