【3452】自分が自分でなくなることがある

Q: 50代前半男性です。ご相談したいことがありメールを送らせていただきます。

何年前からこんな症状が出てきたのか自分でも判らなくなるときがあります。

大きな問題は昨年に、起きてしまいました。
前年の夏ごろから、ある女性と付き合い始めてしまい、どんどん困った状況に陥りました。
さらに秋口には、もう一人の人とも付き合い始め、どうしようと思うのですが、何か悪いことが起きてしまうのではと思うようになり、相手の言うがままに状況に行動するようになってしまい、ますます混乱するばかりでした。
さらに返す当てがないのに大きな金額のお金を借りてしまいました。
こうなってしまったのは自分のせいなのだからしょうがないといった気分になるのです。
相手からくるメールや電話には出ずじまいの時と、自分でも意識なく返事をしてしまう時が交互にきてしまうのですが、反応をした時のことがよく覚えていません。
私には(パートナー)と呼べる女性はいるにもかかわらずです。

最初の状況は
3年ほど前に離婚をした私は、この人は思える方と暮らし始めていたのですが、ある出会い系のサイトに登録をしてあったところからのメールに反応してなぜか会いに行ってしまったのです。

話は前後しますが、いろんな所へ分けもわからず登録を繰り返していたらしく昨年の暮れにも同様の出来事おきてしまい、パートナーがもしやという形で発見したのですが私には登録した記憶すらありません。

その後色々調べてみると、支離滅裂な内容の書き込みがあるものが沢山ありいったい何時からこんな行動が起きてしまっているのか判別できません。

又、異常なほど性欲が沸くことが多く、私の体がおかしいのかと感じてしまいます。
逆に、相手からは疑り深いと思われるほど、いつも一緒にいなければと思ってしまったりなんてこともあります。

考えることと行動が一致していないことが多く、いろんなことを話そうとすると却って相手を傷つけてしまうような事や、出来事ばかりになります。

おかしいなと思い始めたのは、昨年の夏ごろからでした。
そういう悪い状況になりながら、一緒にいてくれる彼女から、いつも頭が痛いって言っているといわれ、脳ドックを受けに行きました。
軽い脳萎縮が見られるのと後頭部の血管に狭窄が見られるという診断で日常の生活には影響はないといわれたのですが、運転中に道路の錯誤や会話する中でまるきり正反対のことを言ってしまうなどの状態が続いています。

現在は、MRIの画像診断や、各種検査を受けているのですが、突然出現する、自分の行動や記憶の不確かさが不安でなりません。

又、色んな事で迷惑をかけているパートナーの人に当事者同士で向かい合うのはお互いにもう無理ではと、いわれており私は混乱の中で生きています。

どこかに精神的な欠陥があるのでしょうか?

 

林: この記憶障害は、おそらく解離性健忘でしょう。質問者にはパーソナリティ障害の傾向があり(パーソナリティ障害と診断できるレベルかどうかはわかりません)、解離症状はそれと関連するものだと思います。

現在は、MRIの画像診断や、各種検査を受けているのですが、

検査が一通り終わった時点で、精神科を受診することをお勧めします。もちろん検査の結果何か異常が認められれば別ですが、おそらくここに書かれている症状を説明するだけの検査所見はないと思います。

(2017.6.5.)

05. 6月 2017 by Hayashi
カテゴリー: パーソナリティ障害, 精神科Q&A, 解離性障害