【3228】現在は落ち着いています(【3045】のその後)
Q: 【3045】特定の音を聞くと体から力が抜ける
で質問した20代女です。ご回答いただきありがとうございました。
今回は、前回の文の訂正と、お礼を言いたくメールを差し上げました。
前回のメールで「ネットで検索しても、病名どころか似たような症状も出てこず」と表記しましたが、それは
「鎖骨に食い込むような痛みがあること」
「特定の音を聞くと力が抜けること」
の2点についてのみで、残りに関しては突然寝てしまう病気として紹介されていたナルコレプシーのページにたどり着くことができました。
特定の音を聞くと力が抜けることに関しては、黒板をひっかく音ときの音が不快などのページが多く、私が探し出せなかったというのもあると思いま す。
ナルコレプシーに関しては感情が昂ぶると寝てしまうとか、突然眠気に襲われて数十分眠り込んでしまうという情報が多く、私も彼自身も似たところはあるけどここまでじゃないからあてはまっているとは言えないのか? と思っていたので、典型的な症状と言われて正直驚きました。
彼は大笑いしたとき以外(酷く怒った後など)ではあまり力は抜けませんし、突然眠気が来てもしばらく眠らず耐えることができます(しかしそのまま眠気から逃げ切ることはできません)。そのまま寝てしまったときは大体1時間から3時間ほど眠り続けます。
こういったものがナルコレプシーの程度の差によるものなのか全く別のものだからなのかがネットで情報を聞きかじっただけでは判断できなかったためです。
彼は夜寝ているにも関わらず日中眠気を訴えることが多く、なんとなく体調が悪い日は半日ぐらい寝ていたりする(2時間くらい寝て、少し起きたり寝ぼけたりしてからまた寝るを繰り返す)ので、眠くなりやすい体質くらいに考えてしまっていたのもありました。
ただ、前回のメールの回答を見て再度ナルコレプシーについて調べたところ、ナルコレプシーはレム睡眠になりやすいことを知り、彼は眠りだしてから数分ではっきりとした寝言を言いだしたり、寝ぼけやすかったり、寝ている間の寝言が多かったりとあまり熟睡できていないような様子があったので、これにはかなりあてはまっているように思いました。
前回のメールでも書きましたが、現在彼の状態は昔よりは落ち着き薬も飲んでいません。
かかりつけ医はいるようですが、定期的な通院はしておらず、最近は病院にも行っていません。しかし、最近少し眠気がぶり返しているようなので、注意深く様子を見ながら必要そうなら再度通院することを促してみます。
それと同時に身の回りの人間のふるまい方について調べて見ようと思います。
前回は、うまく文章にできず混乱させてしまう言い回しをしてしまってすみませんでした。ご回答いただき本当にありがとうございました。
林: 追加のご報告をいただきありがとうございました。
私も彼自身も似たところはあるけどここまでじゃないからあてはまっているとは言えないのか? と思っていた
これは、ネットなどの情報に一般の方が診断を推定する場合に非常に多い誤りです。
他方、全く逆の誤り、すなわち、
違うところはあるけど似たところがあるからあてはまっていると思う
という誤りも非常によくあります。
一般的には、その病気ではないと思いたいという願望があると前者の誤り、逆にその病気であると思いたいという願望があると後者の誤りに陥ることが多いと言えます。前者は統合失調症をめぐって、後者はうつ病をめぐってしばしば発生しています。
この【3228】、【3045】は、必ずしも「その病気ではないと思いたいという願望がある」ことによるとは言えないと思いますが、いずれにせよ、ネットなどの情報は参考にとどめるべきということは常に言えるでしょう。
(2016.6.5.)