【3212】両親からADHDの傾向があると言われています
Q: 私は19歳の女子大学生です。
以前から両親からADHDの傾向があると言われ、気をつけて生活を送るよう常に注意されてきました。
自分でそうなのかな?と思う症状としては
・体感時間が伸び縮みする
・ものを片付けることが出来ない(“片付け”自体は可能だが、綺麗な状態の持続ができない)
・時間を決めて何かをやったり、計画を立ててこなすことが困難
・授業の間にムズムズしてきて体を少しでも動かさずにはいられない
・ついカッとなってしまったときに衝動的に何かをやらかしてしまう(中学3年の頃塾の友人の頭をシャーペンで殴り血をださせてしまいました)
・誰かと話をしている際、頭の中で話題とそれにまつわる記憶やなんかとリンクしたら、何の説明もせずに普通に考えたら全く別の話であろうことを話してしまうといったものがあります。
これらによって生活に困難が生じることが何度もありました。
また、ADHDとは関係なしにいくつか生活を送る上で困ってしまうことがあり、
・空想(妄想)が広がりすぎてしまう
・↑のせいで夜の睡眠が出来ずに眠りにつくのが朝になることがある
・頭の中で知っている曲や音が時折鳴り響く
などです。
話があっちこっちしましたが、このメールでお聞きしたいのは
・自分はADHDであるのか?
・そうであった場合、病院にかかった方がいいのか?
・そうでなかった場合、何か疑わしい病気があるのか、それとも ただの自分の甘えなのか?
この3点です。
お答えいただければ幸いです。
林:
以前から両親からADHDの傾向があると言われ
確かに、ADHDの傾向はあると思います。
但し、ADHDは、「傾向がある」人はたくさん存在し、そういう人々とADHDと診断がつく人の境界は微妙です。よほど明確な症状があればメールでもADHDと診断することは不可能ではありませんが、この【3212】のケースでは「ADHDの傾向がある」とまでしか言えません。
とは言え、生活に支障が出ていることは否めませんので、一度は精神科を受診されて診察を受けることをお勧めします。
なお、ADHDの診断・治療をめぐる事項については、林の奥 の、ダンス・ダンス・ダンス、ADHDの薬、それは治療か商売かもご参照ください。
(2016.5.5.)