【3239】遅刻癖や物忘れ、ケアレスミスが治りません
Q: 10代男性です。私は、小さい頃から遅刻癖やケアレスミスが治りません。
友人や先生、アルバイト先の店長にまで怒られたことがあるのですが、怒られあとでも時間ギリギリに行動してしまいます。
出かける寸前まで準備が出来なくて、また、現在強迫性障害で精神科にかかっていることもあって、時間ギリギリに家を出たあと、家を施錠したか不安になり、帰宅してしまい、遅刻になるということも多々ありました。
たとえば10時半頃に家を出るつもりでいてもあと五分したら準備しよう、あと5分したら準備しようなどと先延ばしにしてしまい、それがわかっているにもかかわらずやめられません。
物忘れも多く、普通なら気付くであろう学ランを紛失したことがありました。
ケアレスミスに関して言えば小さい頃から多かったので、指差し確認を行うべきなどの助言をいただく機会があり、実践したのですがそれでも、大学受験の模試や、 本番でさえも、計5回ほど解答科目を間違えて、採点不可能もしくは失格となることがあったり、1と8を間違える、2と3を間違える、解答欄を間違える等があとを絶ちません。
これはADHDなのでしょうか。
しかし私には思うところがありまして、高校1年生の頃に親からADHDと言う病気の名前を聞いたことがありました。そして症例を見ているうちに詐病する者がいるという記事を読んだことがありました。遅刻癖やケアレスミスは単なる癖やミスであって、私の先延ばしにしてしまう癖が私の癖を治すのを面倒くさがって病気のせいにさせているだけなのでしょうか。またADHDと診断されると受験でも配慮をしていただけるのですが、そのために無意識に病気のせいにしようとしてさらに症状が出ていたりするのでしょうか。
だとするならば、私はどうすればいいのでしょうか。
ケアレスミスなどに気づくと私は、自傷行為に走ることがあります。頭を壁に打ち付けたり、壁を殴ったりするのですが、これも詐病なのでしょうか。
ご回答よろしくお願いします。
林: ADHDの可能性が高いと思います。詐病ではないでしょう。
現在強迫性障害で精神科にかかっている
とのことですが、ADHDをはじめとする自閉スペクトラム症(発達障害)では、強迫症状が出ることがあります。この場合、通常の強迫性障害としての治療では不十分です。今かかっておられる医師に、このメールに記されている症状をお伝えください。もしすでにお伝えしていて、それでも単なる強迫性障害として治療されているのであれば、改善はあまり期待できません。他の医師にかかることをお勧めします。
(2016.7.5.)