【2663】前科、前歴、虚言癖のある弟、そして精神病が多い家系

Q: 弟の事でお伺いしたく、メールをさせていただきました。 まず、家族構成からお話いたしますと、両親、兄、私、弟の5人家族です。父は躁鬱病と診断されており、兄は統合失調症を患っており、入退院を繰り返しながら実家の側で生活保護をうけて1人暮らしをしております。亡くなった同居していた祖母も鬱病だったそうです。

さて、問題の弟なのですが、現在27歳で年上女性との離婚経験があります。そして昨年、20歳の女性と再婚し、現在その女性は妊娠中です。 昔から弟は感情の起伏が非常に激しく、怒ると大きな音をたてる物にあたる家出をする怒鳴り散らす出て行ったのに、執拗に嫌がらせの電話をしてくる(一方的に切る)等の行動をとります。性格は自信家で見栄っ張り、サービス精神は旺盛で、人を楽しませたり助けたりするのは好きなようです。ただし恩着せがましいのですが。 怒りだすきっかけは自分の要求が通らない(他人から見たら我侭な要求なのですが、本人は正当な主張であると思い込んでいるようです)自分が否定された、期待を裏切られた自分でも「失敗したな~」と思っている事を責められたり怒られたりしたという場合が多く、怒りっぽいです。 普段は明るくひょうきんで、友人も多く仕事もよくできて、何も問題がないように見えるのですが、子供の頃から少々虚言癖と見受けられるような、吐かなくていい嘘をよく吐いたりしますし、なんにしても行動や言動が極端で、少年の頃に3回、少年鑑別所に入っており(罪状は窃盗・傷害・公務執行妨害です)昨年も結婚前に、喧嘩をして相手の方の目を傷つけたらしく、執行猶予付きの有罪判決を受けました。 また、最初の結婚の時には、裏カジノで数千万円の借金を作り(働いていたところのお金を着服したとか、カジノで借りたとか、合計した額です。)実家にまで借金取りが押し掛けて来たりしました。 奥さんや子供に対しての直接的な暴力は、ちょっと押すとかその程度らしいのですが、家の中に消化器をまき散らしたり、窓を割ったりするそうです。 正直もう、病気の域に達していると思うのですが、何の病気なのか分かりません。それともそういう性格なのでしょうか。 私にはよくなついており、弟と義妹と私と私の主人と4人で一緒にご飯を食べに行ったりとか、うちに頻繁に遊びに来たりとかしているのですが、そういう時は普通に穏やかです。
どうも、信頼している人や、甘えたい人が、自分の思い通りになってくれない時に感情が爆発するように思います。義妹ともしょっちゅう別れ話になる程の喧嘩をしています。喧嘩になった時に言う暴言の数々は耳を疑う程です。常軌を逸しています。(ただし、怒鳴り散らす場合と、しつこく早口で淡々と詰めるような言い方の場合があります)
うちは精神病の人間が多いので、とても心配です。母の弟もアル中で、脳が破壊されました。下半身の筋力が退化しすぎて歩けなくなっており、50歳そこそこで亡くなりました。 弟の前妻は、弟のせいで現在ノイローゼのようになっており、子供を虐待したりしてしまっているそうです。うちの両親が出来る限りのサポートはしているようですが。 今度生まれてくる子供も不幸な子になってしまったら・・・と思うと心配でなりません。 弟は病気なのでしょうか?治す方法や改善の見込みはあるのでしょうか?また、どのように対処したらよいのでしょうか? 長文、乱文になり申し訳ございません。どうかご回答の程、よろしくお願い申し上げます。

 
林:
子供の頃から少々虚言癖と見受けられるような、吐かなくていい嘘をよく吐いたりしますし、なんにしても行動や言動が極端で、少年の頃に3回、少年鑑別所に入っており(罪状は窃盗・傷害・公務執行妨害です)昨年も結婚前に、喧嘩をして相手の方の目を傷つけたらしく、執行猶予付きの有罪判決を受けました。 また、最初の結婚の時には、裏カジノで数千万円の借金を作り(働いていたところのお金を着服したとか、カジノで借りたとか、合計した額です。)実家にまで借金取りが押し掛けて来たりしました。 奥さんや子供に対しての直接的な暴力は、ちょっと押すとかその程度らしいのですが、家の中に消化器をまき散らしたり、窓を割ったりするそうです。

これらから、弟さんは反社会性パーソナリティ障害であろうということができます。

正直もう、病気の域に達していると思うのですが、何の病気なのか分かりません。それともそういう性格なのでしょうか。

反社会性パーソナリティ障害は、一応は性格の著しい偏りとされていますが、近い将来には脳の病気に分類されることになるでしょう。【2660】嘘が異常に多く、窃盗もした息子 にもお書きした通りです。

うちは精神病の人間が多いので、

反社会性パーソナリティ障害は、そういう家系の中に発生することもあります。(もちろんそうでないこともあります)

(2014.5.5.)

05. 5月 2014 by Hayashi
カテゴリー: パーソナリティ障害, 精神科Q&A, 虚言