【2566】嘘を繰り返し、刑務所にも3回入った父
Q: 私は40代女性です。69歳の父は私が生まれる前から、女癖が悪く虚言癖もあります。 本妻の他にも女が途切れた事がなく、「自分は弁護士」だの「娘も弁護士」5人の自分の子(弟のみ腹違い)も「自分の子ではなく兄貴の子」等、ありとあらゆる嘘を繰り返し、人からお金を騙し取りこれまで3度刑務所に入っています。 殆ど働いた事がなく人のお金を当てにして今日まで生きてきた様なものです。 騙し取ったお金や借りたお金は自分で返すどころか、取り立てから逃げ回り全て家族が尻拭いです。 「すまない」と口では言いつつ、働こうとしない父。 言い訳と人のせいにすることは天下一です。 子供たちにも同様、「病院に行きたいがお金が足りない」等でお金を送ると、そのお金で飲みに行く始末。 お酒には強い方ではなく、気分が良いと「今、居酒屋で飲んでる」と楽しそうに電話をしてきたり、そうかと思えば、ため息をついて「お前たちには苦労をかけて申し訳ないと思っている」と、感情の波があります。 普段の生活でも昔から気分の浮き沈みがあり、子供ながらに父の顔色を窺いながら生活してきました。 父ももうすぐ70歳です。 この年で刑務所には入りたくないようで、お金を騙し取る事はしていないと思いますが、相変わらず嘘はついている様です。 平気で嘘をつき、見栄を張りたがる。 働く気はなく、子供の援助で生活出来ると甘い考えの父。 これは、性格だけの問題でしょうか? 精神的な症状に当てはまるものがあるとしたら、今後の為に教えて頂きたいのですが。 ちなみに、関係があるかどうか分かりませんが、腹違いの弟43歳は、数年前から統合失調症で薬治療を受けながら仕事を探していますが、どれも先方から「君には無理」と言われ数日しかもたない様子。 父方の遺伝かとも思うのですが。 どうでしょうか?
林: お父様に虚言癖があるとまでは確実に言えます。おそらくは反社会性パーソナリティ障害であると推定できます。
これは、性格だけの問題でしょうか?
反社会性パーソナリティ障害を「性格だけの問題」と呼んでいいかどうかは議論のあるところです。
父方の遺伝かとも思うのですが。
パーソナリティ障害と統合失調症の遺伝的関係については、研究は進められていますが、現在までのところ確固たる結論に至っていません。
(2014.3.5.)