【4296】躁病時の買い物依存症で困っています

Q: 30代男性です。 私は双極性障害(おそらく一型)を患っているのですが 躁状態の行動が酷く、同じような人がいないかネットで検索しても中々ヒットしなかったので最終手段としてこちらに御相談させて頂くことに致しました。

躁状態のときは、3.4時間ほど寝ると勝手に目が覚めて覚醒しそのまま部屋の掃除をしたり、次の日仕事なのにカラオケに行ったりしてしまいます。
また、1番困っているのが買い物をしすぎてしまう事です。

私は今1枚のカードしか使ってなくて、色んなショッピングアプリに登録しているののですが
衝動買いが激しくて一回全部解除しました。
暫くは良かったのですが、躁病が長引くとまたカード登録したり結局ネットでカード使えないから直接お店に行って買ったりしてしまいます。
身体が勝手にというより、その時の買いたいっていう感情は私自身の意思なのですが、それがどうにもできません。
友人からカードを使えないように取り出すのが面倒な場所に保管すれば?とのアドバイスも受け実行しましたが、やった結果頭の中が欲しいものでいっぱいになり何も考えられず、欲しくて欲しくてたまらなく頭がいっぱいいっぱいになってしまい、気が狂いそうになります。自分でもどうなってしまうのか分からないほど欲しいの物のことしか考えられません。

これはただの買い物依存症なのでしょうか?
それともなにかしら別の病気の可能性も考えられるでしょうか?
今まで相談を受けた中で似たような方はいらっしゃいましたか?

お金を沢山使ってしまった自分に罪悪感を毎回覚え落ち込んでしまいとても苦しいです。

先生もお忙しいとは思いますが、一言でも頂けると大変助かります。

 

林: 双極性障害(躁うつ病)の躁病相の時期に大量の買い物をしてしまうというのは比較的よくある典型的な症状で、買い物依存症とは異なります。双極性障害が適切に治療され症状がコントロールされれば、この症状はおさまります。
この【4296】の質問者としては買い物しすぎることがあるいは最大の悩みであるかもしれませんが、それは症状の一つであると把握し、双極性障害そのものの適切な治療を続けることが質問者にとって最も重要です。

(2021.4.5.)

05. 4月 2021 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 躁うつ病