【4236】良くない考えが頭を過ぎると動作をやり直す

Q: 22歳、男です。自分には文章では表現しにくい特殊?な癖があります。読みづらいかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
自分は色々な場面でしょっちゅう考え事をするのですが、ふと悪い、良くない考えが頭を過ることがあり、それを訂正する為か、その考えがよぎった時に行っていた動作をやり直す、というものです。
たとえば、階段を登りながら考え事をしていた時に、ふと悪い考えがよぎると、階段を登りなおす、とか、道を歩いている時に悪い考えが頭を過ぎると、すこし戻って歩きなおすとか、そういうものです。
すみません、理解できますでしょうか?自分も文を打っていて頭がこんがらがってきました。
これらの癖は小さい頃からあり、なかなか治せません。側から見たら頭がおかしいように思われますが、これは何かしらの病気なのでしょうか?
ちなみに今は公務員として普通に働いております。よろしくお願いいたします。

 

林: これは強迫性障害に典型的に見られる症状の一つです。
ただし症状と言っても、現実にそのために生活に支障があるなどの問題がなければ、特に治療の必要はありません。つまりこの【4236】のケースには、強迫性障害に典型的に見られる症状は認められますが、強迫性障害と診断することはできないということです。何らかの問題が出ない限りは精神科を受診する必要はありません。「癖」の範囲と認識しておいていただければいいと思います。

(2021.2.5.)

05. 2月 2021 by Hayashi
カテゴリー: 強迫性障害, 精神科Q&A