【4161】医師の書いた書籍も一概には信用できないのではないでしょうか

Q: 40代男性です。いつも精神科Q&Aを拝読しております。
林先生はよく、インターネットサイトより書籍を信用するようにとお答えになっています。確かに無責任なインターネットサイトを盲信するのは言語道断と納得できますが、医師の書いた書籍にも当てにならないものが多くあるように思います。
精神科ではありませんが、○○療法でがんが消えた!  とか、○○を飲むだけで糖尿病は治る、とか、れっきとした医師が著者の、どう考えても胡散臭い本が堂々と新聞の広告に載っていたりしますよね。
精神科関連でも、同様に眉唾な本はよく目にします。薬に頼らず○○を治すだの、うつの原因は○○にあった!  などと、標準的な治療法や医学的常識を無視するようなインチキ臭い本を精神科医が出しているのをよく目にします。
先生はそういった精神科医のトンデモ本をどうお考えですか。

 

林:
医師の書いた書籍も一概には信用できないのではないでしょうか

その通りです。一概には信用できません。しかしインターネットの情報はさらに信用できません。
この【4161】の質問者の記載に私はすべて同意します。しかし、インターネットの情報のでたらめ率は、書籍の比ではありません。

(2020.11.5.)

05. 11月 2020 by Hayashi
カテゴリー: サイトの方針, 精神科Q&A