【4146】急にもがくほどの憂鬱がやってきて、数十分でなくなる

Q: 23歳女です。ここ一、二年以内のことなのですが、なんの前触れもなく、突然憂鬱な感覚になります。今のところ、自宅で落ち着いているときのみ現れます。具体的にははかっていませんが、体感時間でいうと、毎回同じくらいの時間でおさまっているようです。

憂鬱がやってきたら、まずは文字通りもがきます。傍から見たら身体のどこかが痛いみたい に思われそうなくらい、頭をかかえたり拳を握ったりじたばたしたり、きゅーっと頭痛になるくらい全身に力を入れたり。こうしていないと一分一秒が長いように感じて、終わりのない地獄みたいな感覚になって、動いていれば時間がすぐ憂鬱が終わる気がして。
これでは意図的にもがいているような意味になってしまいますが、嫌でももがいてしまうので「そうせざるを得ない」んです。

そのうちに憂鬱が終わるか、まだ終わらなければ、自分でも何故かわからないのですが、「もがく」から「じっとする」に変わります。
先程とは真逆で、動いていたら憂鬱がちっとも終わらない気がして、瞬きや呼吸も止めたほうが楽になれるような気がして、死んだふりみたいにします(実際に息を止めると苦しくなるので、息を潜めます)
そうしていれば、確実に憂鬱が治って、何事もなかったように戻ります。
憂鬱の最中、胸あたりが非常にもやもやします。吐くまでは全然いかないくらい軽い車酔いみたいな、ちょっとした気持ち悪さに非常に似ています。これも憂鬱がなくなれば綺麗になくなります。

憂鬱がきている最中非常に苦しいですが、確実にすぐ終わるのを知っているから再発自体は怖くはないし、もがいているときも「ああまたきた、早く終わらないかな、また気持ち悪い、早く終われ」と考えるくらい冷静さはあります。

これを検索しても、全く同じようなものが見つからず、原因も、病院に行く必要があるかどうかもさっぱり分かりません。もがくとか動くのをやめるとかを抜きにしても、急に苦しい憂鬱がきて数十分で終わるというのが該当するものがない。
これは何なのでしょうか?症状は記載したものがすべてです。

 

林: これはてんかん情動発作が考えられます。脳内の情動に密接に関連する部位がある側頭葉にてんかんの焦点(てんかんの焦点とは、神経細胞が発作性に過剰に活動する部位のことをいいます)がある場合に起こる発作です。脳波を含め、脳の検査を受けることをお勧めします。

(2020.10.5.)

05. 10月 2020 by Hayashi
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