【3949】ようやく統合失調症の治療が始まりました(【3749】、【3778】、【3834】、【3880】のその後)
Q: 30代女性です。 【3880】入院したらバカ医師が担当だった のその後です。
うつ病とは違うようだといわれたのでご報告させて頂きました。病名ははっきり言われませんでしたが、処方がレキサルティ2ミリになりました。
私の病気は統合失調症であろうと林先生が判断して下さいましたが、その薬物治療がようやく出来そうです。
症状は波が大きく、あまり気にならない時と頭から離れない時とあります。
私は妄想的内容が自分でもおかしいと気づいていたため医師の方々から妄想と認められにくかったです。強く信じていて訂正出来ない状態が一般的なようで・・
最近は、下記の状態です。
・人をみかけるとそこからでてくる悪意をキャッチする
・笑い声やヒソヒソ話が自分の事だと感じる
・自分が不審者として見られていると感じる
・行動をみている人がいると感じる
・電波というかメッセージというか「働け」等の言葉が襲ってきて受診したような感覚がおこる。
・言葉が頭の中で蠢き、しかも大量なので頭が破裂しそうな感覚がおこる
・頭の中から、「死ね」「殺すぞ」と発信される
・頭が落ち着いてないので会話に集中できない、悪気なく話を変えてしまう。
・頭の中の状態に集中してしまうので、考え込んだようになったり、楽しいことも楽しめない。
・何もしてないのに思考の暴走で酷く疲労する
このような状態なのでほとんど常に気分が害されます。
これらのことは本当に信じきっているのではなく、 「例えるなら電波のようなものだ」という感じです。
レキサルティは良くも悪くもぼーっとしますが、悪い世界の構築を防いでくれてるような感じがするので特に薬が合わないとかじゃない限り服薬を続けたいと思っています。
林: 経過のご報告をいただきありがとうございました。まだ効果が十分に出ているとは言えませんが、適切な治療が開始されていると思います。是非いまの治療を続けてください。
私は妄想的内容が自分でもおかしいと気づいていたため医師の方々から妄想と認められにくかったです。強く信じていて訂正出来ない状態が一般的なようで・・
妄想は、一応は「訂正不能の誤った確信」とか、「反証を示されても納得できず、訂正できない」などが定義とされていますが、実際の統合失調症の妄想は、確かにそのように「絶対に訂正できない」ものもありますが、むしろ、「確信している一方で、これは妄想だという意識もある」こともしばしばあります。この表現の中の「妄想だという意識もある」と「確信している」は矛盾していますが、そのような矛盾が両立しているところが統合失調症の症状のまさに特徴であるとも言えます。
本当に信じきっているのではなく、 「例えるなら電波のようなものだ」という感じです。
【3949】の質問者のこの体験も、その特徴の表現の一つであるとみることができます。
また、妄想の内容を本人が「絶対に訂正できない」場合でも、治療を受けることによってその確信が和らいできたり、あるいは、治療と関係なく確信の強さに波があることもあります。さらには、確信は強固のままでも、あまり気にならず、普通の生活に支障がないこともあります。すなわち、
症状は波が大きく、あまり気にならない時と頭から離れない時とあります。
これもまた、統合失調症によく見られることです。
そして、治療が進むにつれて、気にならない時が増え、さらには症状そのものが消えていくというのが一つの典型的な経過です。
(2019.12.5.)