【4061】私はパーソナリティ障害ではないですよね
Q: 私は、精神科病院に勤務する41歳の女性看護師です。
実は、プロとして大変お恥ずかしい話ですが、1年前に薬物依存の女性患者に巻き込まれトラブルとなり、家族から苦情があがり大変な騒ぎとなり退職も考えたのですが院長の寛大な配慮により部署異動だけですみました。
しかし、振り返ると私の父が覚醒剤依存で私が幼少の頃から母に暴力をふるい刑務所の出所を繰り返していました。母は父に殴られる度に私が気に入らないと私を殴りました。また、私は父の弟に小学五年の時から中学まで性的虐待を受けておりました。また、学校でもひどいいじめを受けて自殺も図りましたが失敗しました。今でも時々、あのとき死んでおけば良かったと死ぬことを考えてしまいます。
何故か昔から感情のコントロールができず、人間関係でもトラブルが絶えず友達は一人もいません。恋愛も不倫ばかりしては別れを繰り返し性行為をしてるときだけこころが落ち着くことができました。感情の激しさゆえ、友達も不倫相手も離れていき結局一人になり職場でも浮いてると看護部長から指摘されたこともあります。昔から何故か他の看護師よりもパーソナリティ障害の患者に激しく反応してしまい結局、巻き込まれてしまうのです。パーソナリティ障害のチェックリストをすると必ず疑いがあるとなりますが、私は、パーソナリティ障害ではないですよね?
精神科の看護師として失格ですが今の病院に20年勤務させて頂き資格までとらせて頂いた病院に迷惑をかけた罪悪感もあり今の職場で看護師として否定されるばかりでどうしてよいのかわからなくなり最近は意識を失うほどアルコールを飲んでしまいます。アルコールを飲むと決まって涙が止まらなくなり死にたい気持ちが強まるんです。今のところ実行はしていませんが降圧剤を一気に一ヶ月分アルコールで流せば死ねるとか低血糖薬を多量服薬すれば確実に死ねるとか色々と考えてしまいます。アルコールは昔から飲んでいましたが今は飲まないと生きてられない状態なんです。アルコールで神経が麻痺してる時が一番、楽なんです。
職場でもあり得ないミスをしたり忘れっぽくなったり急に些細なことでイライラしたりモヤモヤしてスッキリしません。やはり精神科にかかった方がよいのでしょうか?
職場では、私をよく思ってないスタッフが多く特に師長には嫌われているようで仕事や看護観を全否定され身動きがとれないのも事実です。
林: まず、アルコールをやめることが必要です。やめられなければアルコール依存症と診断がつくことになります。
パーソナリティ障害のチェックリストをすると必ず疑いがあるとなりますが、私は、パーソナリティ障害ではないですよね?
これは奇妙な質問です。
もちろん、
<チェックリストでパーソナリティ障害の疑いあり> = < パーソナリティ障害 >
ではありせんが、逆に、
<チェックリストでパーソナリティ障害の疑いあり> という結果から、<パーソナリティ障害でない> と直ちに結論することができるはずがありません。また、このメールの内容からは、パーソナリティ障害の疑いは否定できません。したがってパーソナリティ障害という点についてこのメールから確実にわかることは、「質問者は自分がパーソナリティ障害ではないと思いたがっている」ということのみです。
やはり精神科にかかった方がよいのでしょうか?
そうしたほうがいいでしょう。
(2020.6.5.)