【3584】うつ病で3年間入院している母

Q: 高齢の母はうつ病で3年間入院しています。うつ病になったきっかけは胃がんによる抗がん剤の投与でした。当初は一時的なものだと思っていましたが、手術後8年を経過したいまでも多少の浮き沈みはあるものの、うつ状態は続いています。その間に年もとり、物忘れもひどくなったり、独り言も増えたり、うつ病なのか認知症なのか判断がつきにくいこともあります。主治医はこれ以上の回復は望めないということで退院をすすめているのですが、そのまえに電気治療の話をしてみようと思います。母にとってどうする事が最善なのか悩んでいます。

 

林: 症状の具体的な記載がなく、また年齢も「高齢」というだけで不詳ですので何とも言えませんが、認知症の可能性も否定できませんので (その理由は「物忘れもひどくなったり、独り言も増えたり、うつ病なのか認知症なのか判断がつきにくい」という今の状態だけでなく、そもそもうつ病に見えてもそれが認知症の始まりということはしばしばあります)、まずは診断を確定することが必要です。電気治療などを考えるのはその後ということになります。

(2017.12.5.)

05. 12月 2017 by Hayashi
カテゴリー: うつ病, 精神科Q&A, 認知症