【3162】虐待を受けてました。監禁されたこともあります(【3161】の追記)
Q: 【3161】隙間中に目玉が見える。その他、多彩な症状 の追記です。【3161】では触れませんでしたが、わたしは過去に父親から母親に対するDV、幼少期から父親にお前はダメだといい続けられたこと、母の浮気相手の話を耳を塞いでも泣いても聞きたくないと言っても母が喋り続けること、浮気相手の家に住むようになった時浮気相手に一週間ほど監禁され、ずっと死ねや出て行けという言葉を言われ続けたこと(母は心配している素振りをしていたが決定的に助けることはしていない)があります。
大方これが原因なのはわかっているのですが、人に聞いてもらおうと思っても人を目の前にすると突然この嫌な記憶がぱっとなくなってしまい、あれ、わたし何があったんだっけ、思い出せない、ということがあります。一人でいる時や誰かといて普通に話している時はずっとこの過去が頭のなかで巡っているのに、いざ話そうとしてもどうしてもあれ?どうして?思い出せない、嫌なことがあったのは確かなのに、となります。これはどういった症状なのでしょうか? これを伝えることができないと症状の改善はできないのに、なぜか忘れてしまうんです。しばらくして思い出しても、やっぱりひとに言うのはやめよう、こんな経験をしたなんて恥ずかしいし、きっとこれを言うことは甘えでしかないんだとも思うようになりました。それだけでなく、たまに今話していることでさえ忘れることがあります。普通に会話している最中、自分の言葉をしゃべっている最中に記憶がなくなります。普段から、という訳ではないですが、ごく稀に、重要なことを話している時特にこの症状が出ます。悔しいです。出来損ないなのだなぁと強く思います。ゴミのなかで過ごしていた自分にはもう戻りたくないです。しかも、そういう過去を持っている自分と仲良くしている友人たちもみんな頭がおかしいのだとすら思う時があります。最低だとわかっているのに、自分の価値を考えれば考えるほど、こんな人間と付き合っている人はみんなクズなのだと思います。いまでは幻覚や幻聴はかなり少なくなったものの、やはり幽霊の存在に怯えたり、頭の中で自分を責める自分の声が鳴り止みません。だからダメなんだ、しっかりしようなど、自分で自分を突き動かすことしかできません。どうか、わたしの状態を見て事実だけを述べて欲しいです。
林: ひとつ前の【3161】隙間中に目玉が見える。その他、多彩な症状 で回答した、解離性障害という診断を、この【3162】の情報は裏付けていると言えます。解離性障害の方が、過去の虐待歴を語るのは非常によくあることです。(但しその虐待が本当にあったかどうかの判断が非常に難しいのは、【1901】から【1948】で解説した通りです)
それから、
普通に会話している最中、自分の言葉をしゃべっている最中に記憶がなくなります。
これは解離性健忘です。
そして、
人に聞いてもらおうと思っても人を目の前にすると突然この嫌な記憶がぱっとなくなってしまい、あれ、わたし何があったんだっけ、思い出せない、ということがあります。一人でいる時や誰かといて普通に話している時はずっとこの過去が頭のなかで巡っているのに、いざ話そうとしてもどうしてもあれ?どうして?思い出せない、嫌なことがあったのは確かなのに、となります。
これも解離性健忘です。ケースによっては、虐待の記憶そのものが失われ思い出せない場合があります。この【3162】のように、虐待の記憶は確かにあるのに、話そうとするとその記憶が消えてしまうというのは、それに比べると稀な形の解離性健忘です。
これを伝えることができないと症状の改善はできないのに、
必ずしもそうとは限りません。また、言葉に出せなくても文章で書いて伝えるという方法もあります。精神科を受診してください。
(2016.3.5.)