【3163】なんとまだ生きています。自分でもすごいと思います。(【2576】、【2818】のその後)

Q: 【2576】主治医から通院やめてもいいと言われていますが、価値ない命だと思われてるのもわかるし、どうすればいいのかわかりません【2818】私は解離のままがいいんですで回答頂いた40代女性です。なんとまだ生きています。自分でもすごいと思います。
最近は死ねと言われても何も感じなくなりました。もっと普通の「クズ」という言葉が気になります。あの糞いつか頭のてっぺんから焼いた鉄の棒を突き刺してししゃものように干してやろうとおもいます。とはいえ、あれの暴言は空気と同じです、
最近は「気持ち悪い」と「クズ」がお気に入りのようです。顔が気持ち悪い、声が気持ち悪い、荷物が気持ち悪い、手で触るのは気持ち悪いから私のカバンを足で蹴って中身を足でまさぐっているものを探し、とっていきます。保険証と現金です。取り返そうとすると、「近づくな、気持ち悪い!」と汚物に触るようにされ「オエーおえー」と吐く真似をしていますよ。かなりヘタ糞です。お遊戯会ですね。その顔は汚く、直視すると目が腐るのですが、ついに見ても見えないふりができるようになりました。脳に画像が着き記憶になる前に切ればいいのです。
先日は頭を叩き割られ流血し、なお頭蓋骨を廊下におしつけ、体を足で踏んでおさえ頭をグーで殴られ続けていたので、これはもしかしたら殺される=子供が人殺しの子になる=子供が妻殺しの父を持つ子になる=あいつは死体を片付けないから子供が汚い私をみつけ警察かなにかに連絡する、つまり第一発見者になる、と困るので、子供に助けてーと言ったら、助けてくれました。よかったです。治療費を請求すると「かってに転んで頭打ったくせになにいうとんねん」と言われました。あいつヲ生んだバカ女に同じことをし「・・・ここで、こうこう言われたんですよ笑。おもしろいでしょ?!」と言ってみたいですが、あの糞女と空間も空間も共有したくないので実行しません。
先日はあいつの運転する車で轢かれました。一部肉がえぐれ今も病院に通っています。普段なら自分で治療するのですが、路上だったので多くの人がみていて警察消防を呼ばれました。今度こそ人身事故で訴えることができる、とワクワクして帰宅すると「自分から車に突っ込んできて何いうとん」と言われました。警察も「精神病の奥さんがいて大変ですね」と言ったそうです。
これが日常です。もう慣れました。生物は環境に適応します。なんでも慣れればどうということはありません。よって私はなにも憂いていませんでした(この過去形はあとの質問へ繋がります)。

そういえば汚い顔の皮についた垂れ下がった卑猥な目を久しぶりに今日みました。あまりに気持ち悪く、みた瞬間、目が離れなくなってしまい、結構長い時間、2、3秒みてしまい、今でも吐き気がします。そして目の奥の知能指数75程度の思考力を言葉と表情から感じながら暴言を聞いていてふと思ったのは、バカと一緒にいると精神病になるのだ、私は精神病だから暴言を吐かれているのではなくあいつのせいで病気になっているのではないかということです。そこで質問1です。

質問1
解離性障害とは、その発病要因を持っている者が、それとよく接触する人間の下卑劣な言動や無知な言動により発病させられるものでもあるのですか。

また、ここをみていて思ったのですが、解離性障害とは、客観的に考えたり聞いた場合、奇異な「気持ちの悪い」差別を誘発するような病名なのでしょうか。解離という診断を受けた方からの相談で、こんな怖い病気を受け止めなければならないなんて思ってもいなかった、みたいな(全然ちがうかもしれません、質問を再度読んで引用とか面倒なので)記述がありました。患者本人の言葉というよりも、他人からみた病名への印象だと思います。だって、自分がそれであるのは今に始まったことではなく、もしそうであるなら、とっくに自分に嫌悪感を感じ、それを超えて自分を受け入れていきるかあるいは死ぬしかないのですからそんな言葉にならないはずです。「そうだと思いました、自分に合う診断がついてよかったです。早く死にたいです、または、くだらない命が生きていてすみません」というだろうと思うので。
このように、鬱や統合失調症ほどに解離性障害はほとんどの人に正しく理解されていないのであるから、迂闊に自分の病気をカミングアウトしてはいけないのでしょうか。
以前、子供の関係で知り合った会社経営者で学校の相談役でもありそれなりの社会的常識は持っているだろう女を信じて子供のためにと打ち明けたらバラされました。そして、あなたは人格がいっぱいあるし、自分でそれをコントロールできないんだから、公の場には来るなと言われました。あまりの無知と偏見に驚きましたが、
今でも統合失調にはかなり偏見があり、鬱でさえ、ドラマや映画のテーマにされていて患者も増えていてもなお偏見があるようで「(この素晴らしい自分が)鬱なんかになってしまった」という浅はかな言葉を聞きます。
「私はおろかだから鬱になった」ならいいが、まるで立派な人間が罠にかけられたかのような言い方です。これは単なる年金狙いかもしれませんが。
主治医には、病気のことを話したら偏見をうけた、といったら、「なんで言ったんですか、そうに決まってるでしょう、わからなかったんですか」のようなことを言われました。
あまりにご迷惑をかけるので打ち明けるしかないとおもい、子供のために仕方なくそうしたのです。当該女に踏みにじられたうえに、主治医に二度顔を踏まれた思いです。
そこで質問2です。

質問2
解離性障害はその他の精神障害とは違って(たとえばちょっと調べればその背後に幼児虐待の過去をもつだろうと容易に想像される)特異な疾患のため、レイプされた人が受けると同じく「被害者でありながら軽蔑される」ような憐れな疾患なのでしょうか。

こんな質問をしたら林さんはきっと「医学的にお応えする場ですので「わかりません」というしかない」とか言われるのでしょう。それを想像しての質問3です。

質問3
臨床の場で精神病患者に社会との関わりをもつ場合、注意点として、患者の医師として且つ担当医として患者に何も話さないのは、患者があまりにも薄弱だからですか。

 

林:

質問1
解離性障害とは、その発病要因を持っている者が、それとよく接触する人間の下卑劣な言動や無知な言動により発病させられるものでもあるのですか。

いかなる疾患も、発病要因(素因)を持っている人が、何らかの環境因子の影響を受けて発症します。したがってこの質問1は、質問文の中から感情的な描写を除外すればその通りです。すなわち質問文を「解離性障害とは、その発病要因を持っている者に、何らかの環境因子が加わることによって発病させられるものでもあるのですか。」と書き換えれば答えはイエスです。

質問2
解離性障害はその他の精神障害とは違って(たとえばちょっと調べればその背後に幼児虐待の過去をもつだろうと容易に想像される)特異な疾患のため、レイプされた人が受けると同じく「被害者でありながら軽蔑される」ような憐れな疾患なのでしょうか。

この質問には複数の質問が含まれていると読めますので、それぞれについてお答えしますと、

解離性障害は特異な疾患か
→ どの疾患にもそれぞれに特異な事情があります。解離性障害だけが特異ということはありません。

解離性障害は「被害者でありながら軽蔑される」疾患か
→ 解離性障害が被害者とは限りません。また、軽蔑されるかどうかは、軽蔑する人がいるかどうかによります。

解離性障害は憐れな疾患か
→ どの疾患が憐れでどの疾患が憐れでないということはありません。

質問3
臨床の場で精神病患者に社会との関わりをもつ場合、注意点として、患者の医師として且つ担当医として患者に何も話さないのは、患者があまりにも薄弱だからですか。

この質問は意味がよくわかりません。まず「臨床の場で精神病患者に社会との関わりをもつ場合」の意味がわかりません。また「患者の医師として且つ担当医として患者に何も話さないのは」は、もしそういうことがあれば、という意味であると思われますが、そうだとすると「患者があまりにも薄弱だからですか」かどうかは、そのケース特有の事情になりますので、回答は不可能です。

最後に、【2818】私は解離のままがいいんですの回答を繰り返します:

通院は続ける必要があります。治療のゴールをどこに定めるかは、とりあえずはあまりこだわらず、今の状態を支えてもらうために、通院を続ける必要があると言えます。

(2016.3.5.)

05. 3月 2016 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 解離性障害