【2848】姉と記憶が一致しない‏

Q: 私は10代女性です。私は姉と喧嘩をしたときに、姉と話が噛み合わないことが多々あります。
その内容は、私が白菜を刃るときに葉っぱの部分としんの部分を切り分けてから一口サイズくらいに切っているときに、姉が私の切っているところを見て「そうやるんや。しらなかった。」と言っていました。それからしばらくしてから姉が前やった時と同じ切り方をしていたので、姉に「私と同じ切り方にしたんや。」と言ったところ、姉は「は?何言ってるん。自分はテレビでやってた切り方を真似しただけやで。」と言ってきて、あれ?と思いました。
また、前に部屋の荷物を大移動させてる時に落ちた姉のお気に入りのものがたくさん落ちていくつか無くなりました。そこで、私はたまたまそのうちの一つを見つけたので姉に渡して姉は喜んでいました。しかし、またしばらくしてから姉は私が暴れたせいでものがなくなったと言って来ました。そして、私が姉にさっき書いたようなことをいったら、そんなはずはない。お前のせいでなくなったんや。と言ってきます。

このような感じで、私と姉とでは記憶していることが異なっていて姉は私が記憶を変えていると言ってきますが、私は姉は嘘も平気でついたりするところもあるし、姉が記憶を変えていると思います。これはどちらが記憶を変えているんでしょうか。

林: どちらかが正しく、どちらかが間違っているということまでは言えます。言えるのはそこまでです。記憶を変えているのか、嘘をついているのかはわかりません。それは実は本人にもわからないことがあります。虚言癖、嘘つきは病気かCase 11 自分の嘘を本当だと思ってしまう, Case 12 彼が記憶を書き換えます などをご参照ください。「虚実の混乱」は、病的な虚言者にしばしば見られる特徴の一つです。

(2014.12.5.)

05. 12月 2014 by Hayashi
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