【2825】 妻が不治の病で自殺を考えています
Q: 私の妻(40代)は、化学物質過敏症と電磁波過敏症を併発していて、これまで治療に良いとされることはしてきましたが、症状が一向に改善されません。特殊な病気ゆえ医療機関へも掛かることが出来ず、また住環境も、かなり制限された状態の中で生活しています。このような症状は、想像するに脳の気質から来るものではないかとも考えるのですが、本人は転地療養施設のような所がない限り、今後症状の回復は無理と考えています。先行きに希望が見いだせず、八方ふさがりの状態にもなっています。将来、痛みを伴う病気のことを考えると、その前に命を近々絶つことをも考えています。 この状態から妻を脱出させてやるには、果たしてどうすれば良いものかどうか、どうぞアドバイスを宜しくお願い申し上げます。
林: 「化学物質過敏症」は、あり得る病名ではありますが、自分がこの病気だと信じている人の多くは実際には化学物質過敏症ではなく、体感幻覚と呼ばれる精神症状をそのように解釈しているにすぎません。
「電磁波過敏症」については、そういう病気は存在しません。(【1049】85歳の妻は「電磁波過敏症」?、【1549】統合失調症の妻に、同じような症例を教えることの是非、【2774】統合失調症と電磁波犯罪についてなどもご参照ください)。自分がこの病気だと信じている人の全ては体感幻覚の体験を電磁波過敏症であると信じているといって過言ではありません。
したがって、
化学物質過敏症と電磁波過敏症を併発していて、
というこの【2825】のケースの症状が体感幻覚であることはまず確実です。そして、体感幻覚が見られる代表的な病気は統合失調症です。
これまで治療に良いとされることはしてきましたが、
「電磁波過敏症」など存在せず、「化学物質過敏症」も少なくともこの【2825】ではかなり可能性の低い診断名ですので、それらについて「治療に良いとされること」というのはかなり怪しいと言わざるを得ません。もっとはっきり言えば、インチキの治療でしょう。これまでかなり高額なお金を(騙されて)支払って来られたのではないでしょうか。
症状が一向に改善されません。
当然です。「電磁波過敏症と化学物質過敏症の治療」と称するものはインチキです。
本人は転地療養施設のような所がない限り、今後症状の回復は無理と考えています。
転地療養をしても無駄です。
先行きに希望が見いだせず、八方ふさがりの状態にもなっています。将来、痛みを伴う病気のことを考えると、その前に命を近々絶つことをも考えています。 この状態から妻を脱出させてやるには、果たしてどうすれば良いものかどうか、どうぞアドバイスを宜しくお願い申し上げます。
精神科で治療を受けてください。そのほかには方法はありません。
(2014.11.5.)