【4921】自殺未遂しました。その後、いつ自殺してもかおかしくないような感覚があり怖いです(【4393】、【4489】、【4730】のその後)

Q: 【4489】統合失調症か、うつ病か、複雑性PTSDか  、【4393】小学校時代のいじめと数年前から続く精神の不調【4730】持続性気分障害と診断されました  の21歳女性です。 今年度で大学4年になり、研究室に配属されました。授業と違ってただ行くだけではダメで毎日何か進捗を出さないと出さないといけないという焦りや、先輩とのコミュニケーションが苦手なこと、研究室以外の大学のコミュニティがほとんど無くなったことなどが原因で、4年に進級した直後からとても不安定になりました。
症状としては不眠、抑うつ、希死念慮、フラッシュバック、幻聴などが以前の質問の際とあまり変わらず続いています。
投薬がほとんど意味がないように感じてしまって最近は何も飲んでいません。
以前処方されたオランザピン10mgを飲んだら丸一日眠ってしまって生活ができなかったのもあります。
主治医には今の自分の症状の中で幻聴のみに注目されているような印象を受けます。
研究室は基本平日は行かなければいけないのですが、ずっと週2,3日しか行けない状態が続いており自分を責めてしまいます。

限界を感じて今年度の休学を考えていたのですが、親など周りの人間に反対されて休学できませんでした。
そのことがあって更につらくなっていた5月中旬頃に、友人の家で自殺未遂(飛び降り未遂)をしてしまいました。
幻聴によって希死念慮が増幅されて、深夜から朝にかけて飛び降りようと暴れ続けていました。そのときは明らかに自分の体を制御できませんでした。
友人がとてもしっかりとした対応をしてくれたためなんとか落ち着いたのですが、その後から今にかけてなんというか一つ自分の中で自殺へのストッパーが外れてしまったような、毎晩毎晩いつ死んでもおかしくないような感覚がずっとあります。
未遂をしたときは友人が救急車か警察を呼ぼうとしていたのを私がずっと拒否していたため呼ばれなかったのですが (最終的には次ベランダに出ようとしたら問答無用で警察を呼ぶと言われていました)、今となってはあのとき警察を呼ばれてそのまま入院でもしていた方が良かったような気さえします。
それくらい自分が死んでしまいそうで怖く、自分で自分を制御できないという感覚があります。
どうしたらいいのでしょうか。

 

林: 休学してまずよく休むことだと思います。入院を考慮してもいいでしょう。

限界を感じて今年度の休学を考えていたのですが、

それまで頑張ってきた質問者が限界を感じられたという事実は重要で、回復のためにはこの時点で休学が最善だったのだと思います。

親など周りの人間に反対されて休学できませんでした。

このように、周囲からはご本人のつらさが理解されないことはしばしばあるものです。
もちろん、一般論としては、周囲の判断の方が正しいこともあり得ます。しかし、

そのことがあって更につらくなっていた5月中旬頃に、友人の家で自殺未遂(飛び降り未遂)をしてしまいました。

このような自殺未遂に出てしまったということは、5月の時点での休学を望む質問者の気持ちを重視しなければならなかったと考えるべきでしょう。飛び降りは実際に生命を失う可能性が高い非常に危険な行為ですから、このとき、友人の方に適切に対応していただけたことはとても幸運だったと思います。
しかし、ただ幸運だったとして話を済ませてしまっては、この友人の方の努力を無にすることになりかねません。端的には、2回目の自殺企図防止が喫緊の課題です。

その後から今にかけてなんというか一つ自分の中で自殺へのストッパーが外れてしまったような、毎晩毎晩いつ死んでもおかしくないような感覚がずっとあります。

まず休学し、それによってプレッシャーが十分に軽減されないようであれば、入院治療を考慮すべきだと思います。

(2025.1.5.)

05. 1月 2025 by Hayashi
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