【4890】妊娠中に服薬をやめていた義姉が DV を受けたと言っていますが、信じられません
Q: 精神病がある義理の姉(20代後半)のことで相談させていただきます。
私は義姉から見ると夫の妹という立場です。
義姉は兄と出会って3年目、結婚して2年目です。
兄と出会った当時から精神病の治療中だったそうで、兄は病気を含めて義姉のことをサポートしていきたいと度々話していました。
しかし、何の病気かは今に至るまで頑なに教えてもらえていません。うつ病ではないそうです。
私はふたりが交際1か月の頃にはじめて義姉と会いましたが、独特な人という印象でした。
兄に対しては交際間もないとは思えない気の許し方で、逆に私に対してはとても他人行儀でしたが、時々急に踏み込んだ質問をしてきたり、兄との性的なエピソードを大きな声で話したり、距離感がつかめず戸惑いました。
最後の方は突如不機嫌そうになったので、嫌われてしまったのかもと心配していましたが、後で兄から「素敵な妹さんだと絶賛していた。そもそも今回は彼女が妹に会いたいと強く言うので場を設けた」と聞いて驚きました。
両親と会った時も、初対面の相手にそんな話をするの?と両親が内心驚くような発言が多かったそうです。
時折(主に兄が出張中の深夜)長文のメッセージが届き、5分反応しないだけで返信を何度も催促されることがありました。心配してほしい、自分に注目してほしいという欲求がとても強い人だと感じましたが、話を聞いたりして出来る限りのサポートをしていました。
兄の負担が心配になることもありましたが、私も両親も「独特な人だけど、兄のことが大好きなのは伝わるし、兄も彼女を支えるのが生きがいのようだし、幸せなのならそれでいいか」と考えていました。
しかし、義姉が妊娠・出産してから、事態が急変しました。
突然赤ちゃんを連れて家を飛び出し、兄から暴力を受けていると義姉の両親に訴えたのです。
しかも、出会った当初から暴力や暴言があったと言っているようです。兄の性格や2人の仲の良さを振り返ると信じられません。
一方で義姉の両親は完全にその話を信じていて、弁明の余地もないほどに激怒しています。
もちろん、DVが事実なら激怒するのも当然だと思いますが、2人の仲の良さや兄の献身的なサポートを間近で見ていたし、娘が病気だと知っているのに、突然娘が言いだした話を完全に信じるのか?と疑問でなりません。
(余談ですが、私は仕事でDV被害者の方と関わる機会が多く、傍目からは仲が良く、献身的なサポートをしているように見えても、実際はDVを行っているケースも充分ありうるとは理解しています。しかし、長年兄を知る身としては本件が事実だとは信じられません。そのため義姉の話は虚言であると仮定して話を勧めさせていただきます。)
義姉は離婚して赤ちゃんを一人で育てると言っており、義姉の両親も完全にそれを支持しています。離婚は義姉が言いだしたのか、両親が提案したのかはわかりませんが、3者が一体となって怒りに燃えています。
私の両親が知人の弁護士に相談したところ、たとえ義姉が病気であっても、離婚となれば義姉側に有利な条件になる可能性が高いそうです。
兄は表面は淡々としていても中身がボロボロという様子で、不眠と食欲不振で仕事を休職しています。義姉との関係は、こうなってしまった以上どうすることもできないと諦めているようです。
2人の問題ではありますが、家族として、こんなことになってしまって本当に残念で悔しいです。
素人の考えで恐縮ですが、
義姉の持病というのは統合失調症で(推測)、妊娠中に通院や服薬をやめた(事実)ため、病気が悪化して妄想や病識の欠如が出てしまったのでは?と想像しています。
それとも、境界性パーソナリティ障害などの可能性の方が高いのでしょうか?
もし統合失調症だった場合、通院や服薬を再開すれば、DVは事実ではなかったもしくは誇張していたと思いなおす可能性はあるのでしょうか?
また、統合失調症の方が妊娠中に服薬をやめて悪化してしまうというケースは本件の他にも一定数存在するものなのでしょうか?
長くなってすみませんが、どうかご回答いただけますと幸いです。
林: DVがあった可能性と、なかった可能性の両方があり、メールだけからはどちらの可能性が高いかは判断できません。
そこで、ここでは、質問者の推定が正しいと仮定して回答します。つまり、以下は、DVはなかったと仮定しての回答です。
妊娠中に通院や服薬をやめた(事実)
これについては、 事実 と書かれていますが、事実であると判断した根拠が不明です。したがって事実か否か判断できませんが、これについても事実であると仮定することにします。
そうしますと、
義姉の持病というのは統合失調症で(推測)、妊娠中に通院や服薬をやめた(事実)ため、病気が悪化して妄想や病識の欠如が出てしまった
その可能性はかなり高いと言えます。
初対面の人に場違いな話をすること、自分に注目してほしいという欲求がとても強いことについては、その部分だけを取り出してみれば、前者は広汎性発達障害、後者は境界性パーソナリティ障害の特徴と言えますが、全体像からみて、統合失調症の可能性の方が高いでしょう。
一方で義姉の両親は完全にその話を信じていて、弁明の余地もないほどに激怒しています。
このように、ご家族が妄想の内容を信じてしまうことは少なからずあることです。
統合失調症の方が妊娠中に服薬をやめて悪化してしまうというケースは本件の他にも一定数存在するものなのでしょうか?
かなりの数、存在します。この【4890】のケースはそれでも出産には至ったようですが、精神症状の悪化のため妊娠の継続が困難になる例も少なからずあります。
もし統合失調症だった場合、通院や服薬を再開すれば、DVは事実ではなかったもしくは誇張していたと思いなおす可能性はあるのでしょうか?
そうなる可能性はあります。しかし、そうならない可能性もあります。
以上、DVはなかったと仮定したうえでの回答です。
(2024.11.5.)