【4851】統合失調症と診断され長年通院しておりますが、解離ではないでしょうか

Q: 20代女性です。
統合失調症と診断され長年通院しておりますが最近記憶が薄れることが増えてきました。
元々二面性がある性格でしたがモードみたいなのがあり華やかな私のときはミスコンテストにチャレンジしたりオーディションを受けたりしています。
しかし本来の私はネガティブでいつもビクビクしてます。

一番困るのができる日によって行動が変わること、鏡にうつる自分が別人にみえること、子供の頃の記憶がほぼないことです。うっすら写真のようにしか思い出せないのです。 行動的なときは新しい友人を作ったりもできるしそれこそ行動力の塊のような私になれます。

主治医は統合失調症と言い切りますし今更解離と言われても何も変わらないと思います。
多分解離だと思います。

少なくとも数年前まで想像上の話し相手もいました。

 

林: このメールの書かれている症状からは、質問者は解離だと思います。しかし、統合失調症という診断の根拠となる症状についての情報がないこと、及び、質問者はご自分が解離であると考えているからには解離であることを支持する情報が強調して書かれているのが当然であることから、あくまでも「このメールの書かれている症状からは」という限定つきで「質問者は解離だと思います」としか言えません。とは言え、そうしたことを勘案しても、質問者が解離である可能性の方が高いと思います。解離は時に統合失調症と誤診されるものです。逆に統合失調症が解離と誤診されることもあります。

(2024.7.5.)

05. 7月 2024 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症, 解離性障害 タグ: |