【2515】自己愛性パーソナリティ障害と思われる同僚との付き合いが辛い
Q: 30代前半の女性です。現在の会社で6年ほど勤めているのですが、同僚の女性(Aさん)が恐らく「自己愛性パーソナリティ障害」と思われ、付き合いが苦痛です。 前もってスケジュールを伝えておいた仕事を手渡しても「無理!」とヒステリックに怒鳴り、文句(自分がいかに忙しいかという説明など)を言った挙句にひったくり床に投げつける、などは毎日。また自分のメリットになることなら些細なことでも平気で他人の手柄を奪うのですが、自分に都合が悪いことはごまかす。仕事上「こういうのはどうでしょう?」という提案にも逆上し、相手が折れるまで執拗に攻撃します。常に他人の揚げ足を取ったり意地悪してやろうと奮闘している感じで、まともに仕事になりません。 自分が不快に思う他人の行動には異常に敏感なのですが、自分が他人を不快にさせることは何とも思っていないようです。嘘をつくことに対しても罪悪感が全くないようで(そして以前言ったことを覚えていない)、呼吸するように嘘をつきます。仕事では「○○さんがそう言っていたからやったのに」などと当事者がいないところで平気で嘘をついたり、わかりやすいところでは、入社した時には「専門卒」と言っていたはずが、いつの間にか「短大卒」になり、最近では「四大を出てから○○の研究をしていた」と言っていました(正直、仕事がスムーズに進むのであればこんな嘘はどうでもいいのですが…)。 小さい会社ですし仕事上付き合わないわけにいかないため、今までずっと我慢してきたのですが、最近はどんどん悪化しているように感じます。また、以前は同僚が多かったために私が直接のターゲットになっていなかったのですが、現在は従業員が減り、また私がAさんを相手にしなくなってから(Aさんの自慢話をおだてるのをやめたりとか)、ほとんどが私に向かうようになってしまいました。社内でAさんの異常性に気づいている別の社員も、そう言っています。 Aさんの直属の上司(男性・Bさん)もコントロールされてしまっているため、誰も注意する人がいません。Bさんが指導をしても、Aさんにキツく言い返されると「…じゃあいいよ」と妥協してしまうため、仕事のクオリティも下がっています。 これまではどうにか我慢できていたのですが、最近私の悪口(主に下品で侮辱的な発言)を同業の知人達に言い回っていることがわかり(同業の知人でありAさんの飲み仲間である方が、自分のSNSにAさんの発言を書き込んだものを偶然見てしまいました)、絶望しました。 ここ2年くらい、Aさんと接するのが苦痛で対人恐怖気味になっていたのですが、仕事の質を下げないよう自分を奮い立たせてやってきました。でも誰もが見ることができるSNSに根も葉もないことを書かれ、それを信じている人がいると知り、生きているのも嫌になってきました。また、父親に怒鳴られていた頃のことまでぼんやり思い出して、一日中気持ちが晴れません。 最近は「Aさんの発言を信じる人の方が幸せなのかも」と思ったり、「傍から見れば私の被害妄想なんだろうか」と思ったり、鬱々として頭がおかしくなりそうです。正直退職したいと思っているのですが、ここで退職してしまったら「弱い自分が悪い」と自分を責めてしまいそうです。 私にできることはなんでしょうか?
林: Aさんはパーソナリティ障害でしょう。おそらくはご指摘の通り、自己愛性パーソナリティ障害の可能性が高いです。このような場合、職場の上司からのかなり強い指導力が発揮されなければ、状況の改善は困難です。
Aさんの直属の上司(男性・Bさん)もコントロールされてしまっているため、誰も注意する人がいません。Bさんが指導をしても、Aさんにキツく言い返されると「…じゃあいいよ」と妥協してしまうため、仕事のクオリティも下がっています。
とのことですが、状況改善のカギを握っているのはこのBさんです。もしBさんがこのままですと、希望はありません。
(2014.1.5.)