【4287】幼少期から、現在に至るまでほとんどの記憶がありません

Q: 32歳女性です。 幼少期から、現在に至るまでほとんどの記憶がありません。まったくない訳ではないのですが、叔父が、幼少期家に来て暴れられたこと小学1年生の時に海に行ったこと小学校3年生の時に祖母と母と兄とで旅行に行ったことこの時、空港で少しの間母がいなくなりなぜか私は母がこのまま帰ってこないのではないかと思ってすごく不安になったこと小学校4年生頃から理由もなく学校に行かなくなったこと高校の頃、学校まで親に送ってもらっても教室に入ることができず母がいなくなるのを見届けたら、そのまま教室には入らずフラフラ歩き続けたことほとんど学校には行っていなかったので、いじめられていたわけでもなく、先生方も困っていた自分でもなぜ行きたくないのか分からなかった。何年かかけてやっと卒業。 空想の世界にいるのが一番落ち着く。 話しかけられれば話すけど自分のことを色々聞かれたりすると相手に嫌悪感を覚えてしまい仕事が続かない。解離性健忘というものがあるのを知り、私もそうなのかと思って気になった。 虐待されたわけでもなく、アルコール依存でもなく叔父が家に来て暴れたのも一度だけであとは思い出そうとしてもよく思い出せなくて原因が未だにわからない。

 

林: 解離性健忘です。

虐待されたわけでもなく、アルコール依存でもなく叔父が家に来て暴れたのも一度だけであとは思い出そうとしてもよく思い出せなくて原因が未だにわからない。

まさに原因となる出来事が思い出せないのが解離性健忘にしばしば見られる特徴です。

(2021.4.5.)

05. 4月 2021 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 解離性障害