【4288】擬態うつ病でしょうか、ただの甘えでしょうか
Q: 18歳、専門学生の女性です。
このサイトで「擬態うつ病」を知り、私の事ではないかと思ったので質問させて頂きたいです。
高校二年生の時に、父の些細な叱りがきっかけで動悸、過呼吸、手足の震えや痺れなどの症状を起こし、病院では「パニック発作」との診断を受けロラゼパムを処方されました。
その後から、稀に不安を抑えられなくなり泣いてしまう事が増えましたが、1時間程でおさまり頻繁に起きるわけでもないので(4~5ヶ月に1回あるかどうか程度)通院はしていませんでした。
しかし7ヶ月ほど前から頻度が高くなったのと、常に少しの虚無感や息苦しさがあります。朝起きるのが辛くなり、学校も休みがちです。
ただ登校さえしてしまえば、さほど問題なく一日を過ごせる状態です。
睡眠に関しては、中々寝付けないのもありますが過眠(10時間以上)をよくするようになりました。中途覚醒が稀にありますが、その後寝られないというわけではありません。
集中力と判断力が落ち、趣味、ましてや課題にすら打ち込む気力がなく、好きなことも満足に楽しめずただ日々を無為に過ごす自分に嫌悪感を覚えます。
課題が十分にこなせないため溜まっていくばかりですが、何から手を付ければいいのかわからず、自責感と焦燥感でいっぱいです。
食欲も減退しています。食べるという行為そのものを億劫に思う時もあります。
半年ほど前から、人の視線に過敏になり、恐怖を覚えるようになりました。
学校から帰る時も、誰かにストーキングされているのではないかとすら思うようになりました。
常にうっすらと希死念慮を抱えていますが、実行に移すほどの理由も度胸もありません。この心理は健常な方にも起こりうるのでしょうか。
平日に比べ休日は気楽に過ごせ、近場への買い物程度なら問題なくこなせます。体調面では疲れやすい、肩こり程度の支障しかなく、家族や友人にも恵まれ、おおむね良好に日々を過ごしているために、この慢性的な億劫感は怠けではないかと思えてきました。
これらは私の気質による甘えなのでしょうか。
自身では軽度のうつ状態が続いていたのではと考えていましたが、擬態うつ病だったのでしょうか。
もしそうならば心療内科を受診したほうがいいでしょうか。
拙い文章で申し訳ありませんが、ご回答してくだされば嬉しいです。
林: 擬態うつ病ではなく、うつ病の可能性の方が高いと思います。
また、
半年ほど前から、人の視線に過敏になり、恐怖を覚えるようになりました。
学校から帰る時も、誰かにストーキングされているのではないかとすら思うようになりました。
これらは統合失調症の前駆期の可能性を示唆する所見です。うつ病でもこのような症状が出ることはありますので、これをもって診断が統合失調症に傾くとまでは言えませんが、可能性はあると考える必要はあります。
心療内科を受診したほうがいいでしょうか。
心療内科か精神科を受診してください。
(2021.4.5.)