【3434】31歳ですが、ぬいぐるみを抱いていないと診察が受けられません

Q: 31歳の女性です。精神科に通うのは6年になります。人格障害と診断されています。
私はぬいぐるみを抱いていないと、診察が受けられません。ぬいぐるみを抱いていないと、不安になって、話ができなくなるからです。先生からは、子どもの頃に子どもらしいことをしなかったんだね、と言われました。
このような子どものような行動を卒業して、大人らしい行動を取れるようになるにはどうしたらいいでしょうか。

 

林: 質問者にとってこのぬいぐるみは移行対象と呼ばれるものにあたります。移行対象は、ウィニコットというイギリスの精神分析医が提唱した有名な概念で、ネットで検索すれば解説はたくさん出て来ます。
けれどもこの【3434】の質問者にご自分で検索することはお勧めしません。かえって情報過多になり、回復を阻むおそれが大きいからです。

先生からは、子どもの頃に子どもらしいことをしなかったんだね、と言われました。

短い記載ですが、主治医の先生は移行対象について十分な見識を持ったうえで、【3434】の質問者の治療を進めているこが、この言葉から窺えます。

このような子どものような行動を卒業して、大人らしい行動を取れるようになるにはどうしたらいいでしょうか。

今の主治医にお任せしてください。

(2017.6.5.)

05. 6月 2017 by Hayashi
カテゴリー: パーソナリティ障害, 精神科Q&A