【3226】年が経つごとに強まる強迫観念‏

Q: 20代男性です。
14歳の時にお風呂に入っていた時でした、
突然、何とも言えないような感覚に襲われ お風呂を飛び出して急いで服に着替えベットに逃げました。激しい動悸と不安「死んでしまう。自殺してしまう。」と震えていました。

その後はその感覚を怖がってしまい逆にその感覚に襲われていました。
徐々にそれは無くなっていきましたが、無くなると同時に、次は吐くという行為に異常な恐怖心を持ちました。それが怖くて外に出られませんでした。
頑張って母と一緒に公園を散歩しましたが恐怖で吐いてしまったり、外食も困難になりました。

その数年後に母親を殺してしまうのではないかという感覚に襲われました。
母のことは好きで、これっぽっちもそんなことは思いません。ですが、何故か刃物が怖くなってしまったのです。今でも多少、怖いです。

この7年で思ったことは「〇〇してしまうのではないか」という想像です。
実際にはしないんですが、それを怖がってしまいます。
最近では食事の時に美味しそうなご飯があり、お腹もすいているのに、この料理に唾を吐いても自分は食べられるだろうか。飲み込んだ瞬間、吐いたらどうなるだろうか。という変な考えを持ってしまい、そんな最低な事はしてはいけないと必死に振り払います。

現在は普段の生活は、そんなに苦労しない程度にはなりましたが、こういう文を書いている時や、怖い番組を見てしまうときに、〇〇してしまうんじゃないか?という不安が急に襲ってきます。

ここ5年は病院にも通っていて、不安を抑える精神薬を飲んでいます。
病名を付けるほどまでには至っていないらしいので、病名は特に言われませんでした。
当時はこんなに辛いのに病気じゃないわけがないと勝手に思っていましたが。
今は病名に至るほどじゃないなら大丈夫と逆に自分を安心させています

医師は治りますと言ってくれて嬉しかったですが、7年が過ぎもうこれが完全に治るのは諦めていてこれと共に生きていこうと開き直っています。

林: 強迫性障害のある群の典型的な症状です。

7年が過ぎもうこれが完全に治るのは諦めていてこれと共に生きていこうと開き直っています。

そのようにお考えになることでこれからも対処していけると期待してもいいと思います。
しかし、これまでの治療も今の治療も不明ですので、7年間治らないのは、治療が不適切であるとも考えられます。したがって、7年が過ぎたからといって諦めるしかないのか、まだまだ良くなる可能性が十分あるのかはわかりません。

(2016.6.5.)

05. 6月 2016 by Hayashi
カテゴリー: 強迫性障害, 精神科Q&A