【2962】統合失調症の友人への対応の仕方について‏

Q: 去年知り合った20代の統合失調症の女性の友人がいるのですが対応、会話の仕方に最近悩んでいます。

「常に誰かにストーキングされている」「私は仕事が出来るからいじめられる」「ものを隠される」等の被害妄想に対して「それは思い込みだよ」「そんなに他人は他人のことに関心を持ってない」と返しているのですが、そんなことはない自分には〜の一点張りです。
「そんなに魅力があるんだね」と皮肉をつぶやいてしまうときもありますが「そうなんだよね」と皮肉とも受け取る気は無い(受け取れない?)ようです。
簡単に考え方が変わるとは思いません
長い目で見ていくしか無いのでしょうけれど
明らかに被害妄想ととれる相談内容に私はどう返すべきなのでしょうか。

言ったことを翌日には忘れている(当人曰く薬の副作用)
当人の気分でコミュニケーションのほとんどを左右される
というようなことにも悩み始めています。
所謂ドタキャンということが非常に多く、時間を作っても無駄になることがある私としてはキツいこともある上、当人の気分によっては「自分が今日行けなかったのはお前の責任だ!」「お前が○○しないから悪い!」等の苛立ちを含めた言いがかりをそのまま文字にしたかのようなメールを送ってくることもあります
そんなメールに私はどう返すべきなのか正直困っています。
当人は翌日にはそのメールのこと自体も忘れることがあり平然と話したがります、症状なのだから仕方が無い、彼女自身に非は無い、と考えますが私も我侭な人間でして「あれだけ言っておいてよく謝らないなぁ」と考えてしまうときもあります、どう考えれば、どう対応すればこちらの精神的余裕を保つことが出来るのでしょうか。

林: この友人の方の統合失調症は、まだまだ不安定な状態のようです。友人の立場としては、話を聞いてさしあげることで、大いにこの方のためになると思います。これまでのご対応は適切です。残念ながら多くの方々は、このような対応はせずに、関係を断ってしまうものです。

どう考えれば、どう対応すればこちらの精神的余裕を保つことが出来るのでしょうか。

これまでのご対応がご本人のためになっているという認識のもと、これからも友人としてのお付き合いを続けていただけるようお願いしたいと思います。

(2015.5.5.)

05. 5月 2015 by Hayashi
カテゴリー: 精神科Q&A, 統合失調症