【2735】被害妄想で毎日つらいのですが、母は、精神病は気の持ちようで治るという考えのようなのです
Q: 高校3年生、女です。
私は高校に入ってから被害妄想が激しくなりました。
学校ではいつも誰かに見られていて、周りで誰かが笑ったり悪口を言っていると全て私の事だと感じます。クラスの男子がいやがらせをしてくるようにも感じ、人が信じられなくなったりもしました。仲の良い友達に対しても不信感を抱いてしまいます。
家でも被害妄想は消えません。
自分の部屋は二階にあるにも関わらず、誰かが窓から覗いていたり、ベランダに忍んでいてカーテンの隙間からこちらを覗いているように感じます。家の前の道路を通る人が皆こちらを見ているように感じます。そのせいもあり遮光カーテンを購入しましたが変わりません。不審者に家を特定され殺されるという妄想もあります。
また押し入れ、クーラーに隠しカメラや盗聴器が仕掛けられていて、家族が私の行動を監視しているように感じます。してはならない妄想だとは思っていますが本当に消えないのです。
このように毎日被害妄想に襲われ、幾度となく恐怖心を覚え憂鬱になりました。
こういった被害妄想が原因の精神病があるのか、また私はそのような精神病にかかっているのか、精神科を訪れ確かめたいのですが、私の母は『精神病は気の持ちようで治る』といった考えを少なくとも持っているようで話しにくいので、ここで質問させていただきました。
現在の被害妄想は『そう感じる』だけで『そういうことがあった』と断言できるものではありませんし単なる妄想だということはわかっています。
被害妄想は病気、または病気の原因のひとつなのでしょうか。気の持ちようで変わるものでしょうか。そして私は精神科を訪れるべきでしょうか。
読んでくださりありがとうございます。
長文失礼しました。
林: 精神科を受診することをお勧めします。
「誰かにのぞかれている」「盗聴器を仕掛けられている」など、ここに書かれている内容は、病気の始まりの時期に非常によくある被害妄想のパターンです。
気の持ちようで変わるものでしょうか。
そんな甘いものではありません。
現在の被害妄想は『そう感じる』だけで『そういうことがあった』と断言できるものではありませんし単なる妄想だということはわかっています。
妄想の初期は、このように、ある程度までは「これは妄想だ」と自覚できることはよくあります。しかしそのまま治療を受けずに放置すると、その自覚が消えていき、治療を受けようという気持ちが薄れる、または消えるため、治療を始めることが非常に難しくなります。自覚がある今が、治療を始めるチャンスです。
私は精神科を訪れるべきでしょうか。
訪れるべきです。
(2014.7.5.)