【2657】離婚裁判での妻の虚言があまりにも酷い

Q: 私も妻も30代です。2人の子ども(両方とも幼児)がいます。現在、妻の不貞を原因で離婚と親権裁判を行っているのですが、裁判での妻の虚言があまりにも酷すぎて病的でさえあると感じ、何とかそれを裁判で分かってもらえないか悩んでいるところです。例えば、離婚原因を作ったのは向こうなのですが、それ以前に既に夫婦仲は破綻していた、なぜなら、私が他害する恐れがあるほどの精神異常者で、一度、妻を思いっきり殴り性行為を強要した事がある、などと全くの虚言を、そのことを友人に相談した事があるとする捏造メールと共に訴えているのです。その他、一つ一つ些細な嘘を、裁判の場でついております。妻は、子どもを夜に保育園に預けてまで不貞行為を行っていました(裁判で立証できる証拠はあります)が、そのことも、もともと子どもを預ける予定であった夜に、偶然、浮気相手と会っていただけだ、などど見え透いた言い訳をしています。この嘘をつくことは裁判の常套手段なのでしょうが、あまりにも嘘の量が膨大すぎます。 親権に関しては、監護者の不適正な条件として、精神疾患などにかかっているというのが一つあると思います。ただ、それは、重度なうつ病や統合失調症などでないと、一般的な裁判では取り扱ってもらえないようです。しかしながら、あんな嘘つきに子ども達を預けてしまえば、今度こそ私の手の届かない場所で、どんなに粗末に子ども達が扱われても、妻にまた嘘で塗り固められ、真相が葬られてしまいます。現在裁判では、親権は圧倒的に母親に行くと言われており、今回もその様な状況になりそうです。何とかあの異常なまでの嘘つきには子ども達の権利を持たせたくはありません。 そこで相談です。私は、妻を、反社会性人格障害ではないかと強く疑っております。罪もなく平気で繰り返される嘘、不貞などという反社会的行為を平気で行ってしまう、また、その様な行為で私が酷く傷ついているのにもかかわらず、形式的な謝罪で済ませてしまう。彼女は全くの自己中心主義で、自分は正当で全く悪くなく、問題が生じれば全て他人、特に私が悪いとする。不倫をするために子どもを保育園に預けたことを何も反省しておらず、働く女性の正当な利用だったと主張する。この中でも、極めて病的なのは「嘘」です。ことごとく嘘をつき、その度合いは病的です。妻を反社会性人格障害と診断することは可能でしょうか? また、これをもって監護者の適性に影響させることはできないでしょうか? 裁判に関する要素も入っており、難しいかとは思いますが、お答えいただけると誠に幸いです。  

 
林: おそらく奥様には病的な虚言があるのだと思われますが、

嘘をつくことは裁判の常套手段なのでしょうが、

現実の事情はその通りですので、裁判において(特にこのような離婚にかかわる裁判において)、虚言を理由に奥様を弾劾するのはかなり困難です。おそらく奥様は、夫である質問者のほうこそが虚言者であると主張すると思われ、このとき、どちらが虚言者であるかを客観的かつ公平に判断するのは、裁判所といえども困難でしょう。そもそも、このような裁判では双方の主張の中に何らかの嘘が混入しているのはごく普通で、すると裁判ではありふれたそのような嘘と、病的な虚言を、裁判所が正確に見分けられるかは疑問と言わざるを得ません。

現在裁判では、親権は圧倒的に母親に行くと言われており、

これもその通りで、質問者にとって不利な状況であるといえます。

妻を反社会性人格障害と診断することは可能でしょうか? 

それはかなり難しいでしょう。少なくとも、この裁判で証明するのは不可能に近いと思います。虚言者の中には反社会性パーソナリティ障害(反社会性人格障害)の人がいるのは確かですが(たとえば まず間違いなく虚言者)、虚言だけが前景に出ている場合にはこの診断をくだすには至らず、他の特定のパーソナリティ障害 という診断名になる見込みが高いです(美少女L、その他、の虚言 もご参照ください)。しかしそもそもこの裁判において、奥様がパーソナリティ障害であると裁判所に認定していただくこと自体が難しいでしょう。したがって、

監護者の適性に影響させることはできないでしょうか?

それも難しいというのが現実だと思います。

(2014.5.5.)

05. 5月 2014 by Hayashi
カテゴリー: パーソナリティ障害, 精神科Q&A, 虚言