【2519】正義のためだなどと言って平気で嘘をつく姉は病気でしょうか
Q: 50代女性です。私の姉は小さいころからたいへん気が強く、ガキ大将でした。そして、大人になってからも、あちこちで争いを続けてきました。 たとえば姉の長男が、「ベトナム人」と級友から言われたことで、姉は担任を責め、相手に謝らせましたが、その謝り方が不十分だからと校長まで談判しに行きました。この学校は「人種差別をする」ということまで追求したようです。長男卒業後、学校からいくらかの文房具代が未納であると連絡を受けた時に、「領収書がない」との理由で争って、結局払わずに済ませました。向かいの家とは「車を傷つけられた」とかで調停まで発展させ、姉は中途半端な妥協は嫌で、普通は3回の調停を十数回まで引き延ばして、最後は相手から「詫び状」を取って決着させました。 このような例は枚挙にいとまがありません。
姉はささいなことでも自分に嫌なことをされると許せず、また「自分は正しい」と絶対にゆずりません。「正義をなすためだ」みたいな言い方をして、争いが大きくなるのは平気で、むしろ周りをどんどんまきこんで、問題を大きくしてしまいます。また、勝つためには手段を選ばず、問題をすり替えたりこじつけたりするのも上手、嘘も平気でつきます。 私はずっと、姉は争いが好きで、しかも争い上手な、はた迷惑なキャラクターだと思っていました。人と争っているときは生き生きしているからです。
しかし4年ほど前、父が亡くなり、私が故郷に帰ることに決めたことで(それまで私は、姉と姉の子供たちの世話をずっと手伝っていました)、姉は私や主人や、母を攻撃するようになりました。これでもかこれでもか、という嫌がらせが1年くらい続いて、いくらなんでも姉はおかしいのではないか、と思い始めました。 電話でののしられることから始まって、姉は親戚に私たち夫婦の悪口を言ってまわり、私の友人や、仕事関係の人にまで、私を中傷する手紙を書きました。その内容は、私が精神病だとか、父の看病が嫌で、早死にするように画策したとか、父のお金を盗んでいたというものでした。姉は父の日記を黙って持って帰り、父が私のプライバシーを書いた部分や、姉の主張を裏付ける部分(姉の言い分では)をコピーして、手紙に添えてありました。私の夫にも、私が浮気しているという手紙を書いてきました。また、子供たちをたきつけて、私に「あやまれ」だの「嘘つき」だのと責めさせました。私は、とうてい姉とは争えないので、ひたすら逃げ回っていましたが、父の法事などで会わないわけにはいかず、そんなときには殴られたり、持っていたコンピューターが水浸しになっていたりしました。
母はたいへん世間体を気にする人なので、姉は「(いろんなことを)世間に言いふらす」と脅したり、また、母の留守に実家に行き、父の遺骨を盗んで帰りました。「孫たちが祖父を慕っている」とか、「(私や母は悪人なので)父の供養をまかせられない」とかいろんな理由をつけて返却を拒み、今も遺骨は姉のところにあって、納骨が済んでいない状態です。 姉は私の主人にも敵意をむき出しにしていて、当時主人は中央官庁勤めでしたが、十数回主人の職場に電話をかけたようです。どういう内容であったのかは教えてもらえないのですが、担当官が上司と相談して「もう電話をかけてくるな」と姉に言い、「まともじゃない」と漏らしていた、というのは人づてに聞きました。 今は姉とは絶交状態が続いています。しかし、今後どうなるかわからず、それに備えるためにも、ぜひ専門家としての先生のご意見を賜りたいと思います。姉は、たんに争い好きで、性格に問題があるだけでしょうか? それとも、境界性パーソナリティ障害とか、そういった病気なのでしょうか? お手数ですが、ご回答のほど、よろしくお願いいたします。
林: 病的な虚言があることは確かです。診断については、おそらくパーソナリティ障害の範疇に入るでしょう。それ以上のことはわかりません。
(2014.1.5.)